日本共産党が演説会開催

 4月28日午後7時半から大川公民館で日本共産党副委員長で参議院議員の市田忠義氏が講演会を実施。集まった170の聴衆は、市田氏の歯切れの良い話に引き込まれ、政治論や時代論に聞き惚れていた。なかでも安倍政権の虚言を指摘。事実を示せば、この政権は弱いと強く主張。

 最後に市田氏は時代論を展開、「一言で言うと今日本は歴史の大激動の最中にある。」と述べ、「戦後最悪の安倍政権に寄って憲法九条を壊され、海外では戦争をしないという戦後の大原則を投げ捨てるという、これまでにない危険な情勢にある。日本が攻められていない中では、他国へ行ってアメリカとドンパチをやってはならないと戦後の自民党政権は言い続けてきたが、それを安倍政権は閣議で勝手に変え、集団的自衛権を合憲と決めた。安倍政権は戦後の自民党の考え方を180度変えた。」とした。

 また「他方で、この危険な動きから新しい市民運動が立ち上がって、主権者として自分の頭で考え、自分で語り、自分の意志で連帯する新しい市民運動が立ち上がって、この流れに押されて、市民と野党が共闘することで連携する動きが生まれ、戦後これまでにない市民革命とも呼べる事態が生まれている。それで戦後はじめて、全国的規模の選挙協力が実現して、その起爆剤となったのが沖縄で、全国が沖縄に学べと選挙協力に動き、先の参議院選挙で(日本共産党は)戦後かつてない希望ある出来事が起こった。」とした。

 「60年安保は中学生だった。その頃は、組織された人々と組織された学生が動いた。今は、デモに参加したことのない普通の市民が、国会周辺の集会に、それぞれの県の集会に参加した。これまでなかった市民革命的な動きであります。」と、激動の時代を引き起こした安倍政権が、市民運動にも新たな時代の生み出しており、未踏の領域と解釈して、「頑張れば、日本共産党も政権を担える時代になった」と、日本共産党排除の厚い壁から開放されたことを述べ、最後に市田氏は、今日話したことは、赤旗に書いてあることばかりで、初めて聞いたという人は、いかに読んでいないかと言うことですと、笑いを誘っていた。

 なお、話の中で、次期の参議院選挙への出馬も表明して、聴衆から拍手を受けていた。

(流杉一行)

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