3月22日午前11時から石垣市教育委員会事務局2階小会議室で県知事賞・優秀指導者賞を受賞した崎枝中学校が教育長に受賞報告を実施した。受賞したのは、第39回沖縄青少年科学作品展(沖縄電力主催)での「沖縄県知事賞」「優秀指導者賞」と、第6回しんぶん感想コンクール(琉球新報社主催)での「沖縄県知事賞」の、2つの県知事賞と先生に贈られた優秀指導者賞(これは内原徹教諭が受賞)。
同科学作品展では、「石垣島名蔵川水系の水質とそこに生息する生物調査」と題して崎枝中学校の野里怜生さん、野村琉花さん、富川あにかさん、石垣文蘭さん、富川裕二朗さん、丸山葵さん、野里実優さんの7人の展示がもっと優秀であったとして、最高賞の県知事賞を受賞。2014年から継続して指導にあたった内原徹教諭のもと、その粘り強い調査により、高く評価されたもの。内原先生によれば、最初は生徒らで暑いからと川へ入ったときに水性生物を見つけて、これはなにかという関心から調査をはじめたという。フタツメカワゲラの仲間、ヤエヤマシマトビラ、ミナミタニガワカゲロウなど、きれいな水質でなければ生息しない生物を捕らえるなど、水質の変化と生物相を確認していた。
なかでも、フタツメカワゲラの仲間はまだ命名もされず、八重山の固有種としての将来学校で次の世代の後輩に取り組みを譲る格好になると内原先生は話していた。
また、しんぶん感想文コンクールに県知事賞を受賞したのは石垣文蘭(あやか)さんで、作文の題は「助けた命」。崎枝中学校では毎月新聞記事の感想を発表しており、そこで日頃の成果を試すべく琉球新報のコンクールに応募して、今回見事に県知事賞となった模様。受賞した作文は、新聞で読んだサボテンとバナナを栽培する記事から、崎枝中学校でカメッシーと命名したケズメイシリクガメを飼っている話を紹介。命を助け、飼うことで成長を見守り、愛着がわいて児童生徒全員で大切に飼育したいと結んでいる。
(流杉一行)