3月1日、八重山三高校の卒業式がおこなわれ、八重山高校231名、八重山農林高校80名、八重山商工高校135名の計446人が、社会に出ることとなり、学校長から卒業証書を手に、3年間の学び舎を後にした。
八重山商工高校
八重山高校
八重山農林高校
2020年に入学した卒業生は、コロナで入学式は5月に延び、ほぼ3年間をコロナ禍に過ごすこととなる。この間、世間の自粛の中で、学友の顔がマスク越しにしかわからない状況が続くという、これまでにない高校生活を過ごすことになった。
この日、3高校の卒業生が書いた川柳には、コロナの文字はそう多くなく、八重山高校で2つ、八重山商工で8つ、八重山農林でゼロ。それぞれにそれぞれの高校生活を思い出をつづった模様。
校門の出口付近では、贈答品を抱えて去る卒業生の姿が見られて、3年ぶりの賑わいを感じさせた卒業式が終了。
幕を落としたのは、これから舞台、新たな道に立ち、どう計画を立てて、どう実行するか。コロナ禍だけでなく、これからの情報社会と、ウクライナ侵攻による世界的な食糧難、またそれに伴う社会の荒波に、最南端の島から立ち向かって、羽ばたいていくことになる。
近くにいた親や、やさしい先生はそばにはいなくなる。厳しさが今ほどなかった世代よりも自己鍛錬になる時代を生きることになる。自ら、将来プランをしっかり立てて、自ら鍛えることを続けるなら、バブルに浮かれた世代よりも、優れた時代を構築できる。
物事、ネガティブよりもポジティブが成功への近道。期せずコロナ禍で鍛えられた若者たちの旅がはじまることになる。
(流杉一行)