青空リサイクル市開催 60店舗が市役所で

 8月14日午前10時から石垣市役所ロビーおよびコミュニティールームで青空リサイクル市が開催された。

 コロナ禍から2年間開催が無く、今回3年ぶりの開催となり、会場には開場直後から500人を越える入場者が詰めかけ、この日に集まった60のリサイクルの店舗で好みの品を物色していた。

 ひとつ50円、100円といった安いものから、15万円の競技用自転車などの高額なもの、あるいは衣料品から子供用オモチャ、ぬいぐるみ、子ども靴など、ファミリー層に関心が及ぶ品物が多数集まって、賑やかな市となっていた。

 市役所の奥のブースでは、石垣市福祉部こども未来局こども家庭課による制服リユースコーナーが設置され、「石垣中学、大浜中学の制服あります」の張り紙もあり、市民の関心をよんでいた。

 出店したスタッフの間では、炎天下での出店は厳しいものがあるが、この市役所庁舎での開催は、冷房も効いて出店者も来場者も安心して楽しめると、開催を喜んでいた。

 多くの出店者に多数の来場者が出たことで、石垣市当局は使えるものがゴミとして捨てられる状況を、変えたい思いがある。市民によるリユース(再利用)を促進させるこのイベントの重要性から、年間2度ほどの開催にしたいという声もあることが、述べられていた。

 「気に入った品が持つ良さが分かる人に、是非、つかってほしい」という想いで、破格な安さで品を手放す店もあったりで、それぞれ出店者の想いが見える形で品物が並べられており、店を見るだけでも楽しい時間となるイベントとなっていた。

 この青空リサイクル市は、子育て世代を助けるイベントにもなっており、そこは政府が進める「こども家庭庁」の取り組みにも似た、今風の家族支援となっていた。

 ただ、GIGAスクール構想に見るITを活用した個別な教育指導を個々のこどもへ提供する取り組みと似た、支援の名のもとに介入を増やす行政側の管理強化にも、少し見えてくるのが気になるところ。

 就労状況や所得、預貯金などの一元管理を進める政府のマイナンバーカードの推進は、数万円ほどのバラマキで、普及促進を図る中、いよいよ教育を通じて家庭(親)やこどもの一元管理にも及んでくるとすれば、コロナ禍の支援を口実に効率よく管理を進める道具でしかない。貧しさゆえに、すっぴんにならざるを得ない国民なのか。

 中国やロシアの専制政治に対抗する西側の一員としての民主主義を標榜するなら、ガラス張りでマイナンバーの真の活用を、丁寧に市民へ説明すべし。

 (流杉一行)

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