パヤオのカツオ漁が復活

 今季、カツオ漁の餌となる雑魚(ジャコ:グルクンの稚魚)が獲れないために、スタートが遅れた。その後、それだけでなく、雑魚が獲れるようになるまでのつなぎの小魚がなくなって、7月16日から休漁となっていたカツオ漁。これまでグルクンの稚魚が現れない年はなかっただけに、このまま現れないのかと、心配されたがようやく稚魚が獲れ、26日から再開されたカツオ漁。

 7月30日、午前10時30分に第一源丸が入港して、パヤオで獲れたカツオやシビマグロなど1・5トンが水揚げされていた。

 マルゲン水産の上地源さんは、「ようやく稚魚が上り、ホッとしている」と述べ、この時期名物の藁焼きは、「カツオが少ない日を除けば、毎日藁焼きで叩きをつくっている」と、さっそく赤土流出防止に活用されたベチベルの乾燥草を藁代わりに焼いて作るカツオ叩きが、平得店で売られているのをアピールしていた。

 十五夜(今年は9月10日)まで続けられるパヤオのカツオ漁は、本来は、ユッカヌヒの後から始まり、この間、長い新鮮なカツオが出回る時期。今年は、謎の雑魚出現の遅れで、スタートが一か月の遅れ、下旬になって雑魚がようやく近海に現れ、26日から再開となった。

 (流杉一行)
 

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