オヤケアカハチ慰霊祭開催

 4月3日午前10時から石垣市大浜の崎原公園のオヤケ赤蜂の碑の前でオヤケアカハチ慰霊祭がおこなわれた。

 この慰霊祭は、大浜村の英雄オヤケアカハチの遺徳を偲び、その魂を慰め、鎮めるためにおこなう祭儀として、毎年開催されているもの。オヤケアカハチの意志や功績を次世代へ継承し、大浜村の発展に寄与することをねらいとしている模様。
 
 二人の神司が焼香をしたあと祈願が行われ、集まった40人以上になる公民館役員や青年会、老人会、婦人会、大浜小学校の代表生徒および地域住民が、いっしょに手を合わせて、村の伝説の英雄オヤケアカハチの供養に参加していた。

 雨の中にもかかわらず、昨年よりは大勢での慰霊祭となり、地域の想いが現れていた。少しづつコロナ禍の対応に住民も馴れてきたのかも。ただ、この日も、オヤケアカハチの講話は行われず、主催者としてはコロナ禍への配慮は崩せず、オヤケアカハチの活躍を子どもたちに伝える機会が後延ばしになっていた。

 新型コロナがどんな状況になった段階で、どう対応を図るかに、あらゆるイベントが思案に暮れる日が続く模様。まだ、コロナ禍のトンネルは続く。

 挨拶に立った長浜信夫公民館長は、「オヤケアカハチは圧政に苦しめられた民衆のために、首里王府に立ち向かい、勇猛果敢に戦った地域の英雄である」として、オヤケアカハチの勇気と心意気は地域の誇りであり、心のよりどころとして、末長く子々孫々まで語り伝えていきたい」と述べ、「アカハチに寄り添うクイツバも慰霊してほしい」とも述べていた。

 大工盛賢大浜老人クラブ長寿会会長の挨拶のあと、全員でアカハチの歌を合唱して、アカハチを慰霊していた。
 

(流杉一行)

 

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