10月1日午後1時から、石垣市川平の群星御嶽で結願祭が行われた。コロナ禍から無観客で、会場の群星御嶽には関係者以外の立ち入りを禁止しての開催となった。(写真は川平公民館提供)
御嶽の前の広場で、これまで少ない人数で小規模な結願祭を実現。願いが結ばれたことを神に感謝するべく、棒の奉納と舞台芸能を披露。
八重山は、農耕儀礼の締めくくりとなる伝統行事「結願祭」のシーズンに入ることになるが、コロナ禍ゆえに対応は各村様々となる模様。
元来、結願祭は八重山での伝統行事で、一年の祈願の総まとめ的な性格の儀礼。祈願の終結を意味する、いわば神への祈願解きでもあるという。
神への祈願への想いは豊年祭ほどではなく、村の憩いの時の意味合いが強いともされている。
結願祭は川平では毎年開催されるが、12年に一度の登野城や、干支で開催年が決まっている宮良など、村ごとに開催の年は違っている。(毎年実施は川平のほかに、竹富島、黒島東筋、小浜島がある)
なかでもこの川平では、結願祭が村最大の行事。今年は川平ではコロナ禍から立ち入り禁止にして、小さく奉納を実行した。八重山ではコロナ禍の伝統行事は、奉納芸能を中止することが一般的になっている。
これは医療機関の対応力が皆無な離島では、万が一の備えができないことから。
(流杉一行)