4月19日、午後1時30分から石垣市役所庁議室で記者会見があり、中山義隆石垣市長は施設入所者のワクチン優先接種について記者発表を実施。
市内の1万1107人の65歳以上の高齢者に関して、4月26日から2週間かけて、まずは536人の高齢者施設の65歳以上の人へ、ワクチンの優先接種を開始すると述べた。
施設高齢者接種の時、介護スタッフ430人への接種も実施。これは、すでに4月15日に石垣市に高齢者向けの1000人分のワクチンが到着しており、丁度、数が対応している。
石垣市は、到着したワクチンの数量を見ながら、一般の高齢者への接種を開始するとし、そこは5月16日からになると、まだ来ていないワクチンの到着を予測しつつ、予定を発表。
一般高齢者の接種は、①80歳以上(3345人)からはじまり、②75歳から79歳(1457人)、③70歳から74歳(2826人)、④65歳から69歳(3479人)と、到着するワクチンの数量を見ながら、4区分で①から順に接種券を発送するとのこと。
送付された接種券を受け取った一般高齢者は、コールセンターへ接種の予約をして接種する形となる。
今のところ、コールセンターの開設時期や集団接種の予約受付開始日およびスケジュールは決まっておらず、接種場所は石垣市健康福祉センターとなる模様で、到着するワクチンの数が多ければ、室内練習所や、石垣市総合体育館でも、接種することになる模様。
石垣市は65歳以上のワクチン希望者の接種は、6月中に第一回目の接種を完了したいとしている。施設での接種をする高齢者の第2回目は5月17日からを見込んでいるとのこと。
基本的には、接種日程がワクチンの到着を待って、着いてから具体的なものになる模様。
なお、ワクチン接種には本人同意書が必要で、施設入所者も例外でなく、本人の意思確認が難しい場合には家族の同意の確認が必要となるため、石垣市内16カ所の高齢者施設(特別養護老人ホーム、介護老人保健施設、軽費老人ホーム、有料老人ホーム、認知症対応型共同生活介護)に入所する高齢者の家族は、4月23日までに手続きをしてほしいと、石垣市は呼びかけている。
ワクチン接種がスタートすることで、高齢者の罹患による重症化が避けられることになるが、大都市での陽性者の増加はますます勢いを増し、島外からの来島者による感染の怖さは、今も続いている。
この日、市長は島外から帰省する人は1週間の自粛を要請。万が一に備えることの大切さを述べていた。
さて、ワクチンの接種で3密を避ける取り組みが緩むことが心配される。
ワクチン接種を完了するまでに罹患者が増え、陽性者が溢れることになれば、どうなるのか。
憎き新型コロナウイルスは、人が持つ抗原抗体反応を、効かなくする性質を持っている。そこで、ワクチンを接種することで、メッセンジャーRNAに新型コロナ遺伝子情報を乗せて人体に抗体を作らせるというもの。
新型コロナウイルスの遺伝子情報を免疫細胞に伝えて、人がもつ抗原抗体反応をさせ、抗体を作り出すところにこぎ着けるのが、このワクチン。
しかし、ワクチン接種後、抗体が体内にできるまでに2週間かかるとされており、ワクチン接種即安全圏入りというわけではない。
3密を避け、不要不急の外出を避け、できる限り人との接触は避け続けることは、続けなければいけないということになる。
(流杉一行)