12月22日から24日までの3日間、石垣市プレミアム付「地域応援商品券」の購入引き換え書の引き渡しが、石垣市中央運動公園野球場の会議室で実施されている。
引き渡し会場の入り口には、マスク姿の市民が並んで長蛇の列ができ、一定の間隔を保って、静かに無言で待っていた。
建物内の廊下でも、立つ場所を示すテープが張られ、距離を保つよう指示されていた。
会場内では、市民が提示した身分証明の住所から購入引き渡し書を係員が探して、市民へ手渡す作業が、次々に来場する市民相手に狭い会場で繰り広げられていた。
今回、GOTOの停止で観光客のキャンセルが観光関連の各事業所へ多数発生し、年末に向け景気への不安が市民に広がる中、石垣市企画部商工振興課が石垣市プレミアム付「地域応援商品券」追加販売を実行するもの。
この3日間、午前10時から午後7時の間に、市民が身分証明となる免許証あるいは保険証を持って会場に行くと、前回、各家庭に郵送された地域応援商品券購入引き換え書が、今度は手渡しで、受け取れる。
これは、前回地域商品券購入時につかった引き換え書が市役所に回収されており、それが今回「再」の印が押された状態で、本人に戻される。
この引き換え書を持って、前回同様に石垣市プレミアム付「地域応援商品券」の購入が可能で、マックスバリューやサンエーシティ、メイクマン、沖縄海邦銀行八重山支店、大里売店、星野共同売店で22日から購入ができる。
1万円で1万5000円分の商品券が取得でき、前回同様に、1万円分の共通券と5000円分の地域応援券で構成されている。
商品券の購入期限および利用期限は、令和3年1月17日までとなっており、27日間しかないのが、気になるところ。
この日、朝10時に訪れたという中年女性は、「朝来て、列が陸上競技場まで伸びていたのに驚きました。朝は諦め、昼12時に来たのですが、列は短くなっていて、20分ぐらいで済みました。」と思っていたほど待たされずに済んだと述べていた。
50代女性は「家族3人なので、本当に助かります。年末年始は出費が多いので、よかった」と、再発行を喜んでいた。
引き換え書は、3日間以外にも受け取ることは可能で、石垣市企画部商工振興課への電話連絡の後に、同課で受け取ることができる。本人確認の手間と、引き換え書を用意する時間がかかるために、あらかじめの連絡が必要とのこと。
観光に特化する政府のGOTOの取り組みは、移動を顕著にして冬季にリスクがあるのを知りながら案の定感染拡大招いて一時中止。離島地域としては地域で景気をつくり、活性を支えるしかない。
この日、引き換え書がない人は、石垣市企画部商工振興課へ移動して引き換え書の再発行を受けるなどしていた。
再発行のために市役所を訪れた男性は「紙の券ではなく、前に一度やったことのあるプレミアムカードのポイント発行をすれば、機械の処理で経費もかからず済んだのに」と、デジタル化を推奨していた。期限付きの電子のデジタルマネーなら、地域活性に役立つ通貨そのものとなる。
今後、この新型コロナがおさまっても、観光振興に新たな新型コロナのリスクを考慮するなら、水問題やゴミ処理や糞尿処理など環境負荷を含めて、島の経済の方向性を再考する必要が出ていないか。
(流杉一行)