西表島の68検体から8陽性

 8月13日、午後4時から沖縄県八重山合同庁舎大会議室で新型コロナウィルス感染対策会議が行われ、会議の記者会見で8月11日に八重山保健所が特定した濃厚接触者の検体と竹富町が調査して採取した検体、68検体の検査結果がこの日発表された。

 68検体から8つの陽性が見つかり、60は陰性だった。

 8人が陽性と判断され、これから入院かホテル滞在かに振り分けられる。

 8人中の5人が、8月7日に判明した二人の陽性男性の濃厚接触者で、40代会社社長の妻と娘二人。職業調査中の人の妻と娘で、計5人。

 また、このほか、調査中とされる今のところ感染経路不明な3人は、40代男性、30代女性、40代女性。居酒屋での感染とみられるが、調査中とのこと。これはある種、感染源が不明であることになる。

 八重山保健所の森近省吾所長は、68検体から8人の陽性患者が出たことについて「印象としては少し多いかな」として、引き続き警戒する必要を示しつつ、濃厚接触者に対しては、引き続き自宅での自粛を要請しており、感染拡大の心配はない旨を述べていた。

 ただ、不明な3人の経路がわからなければ、調査すればもっと出てくると考えがち。今後の調査の精度に期待したい。
 
 また2日に、石垣島で陽性が発覚した3人の内の一人が夜の店での感染の可能性があることから、八重山保健所がその店へ連絡をとるも、電話が通じず、主の自宅も通じないために、郵送で連絡をとっているとのこと。
 その後、進展はないままとなっている模様。

 8月9日に陽性が発覚している女性は、5日に送られた11検体の一つで、7日に陰性とされたが、9日に陽性が判明。

 一度陰性と判断されても濃厚接触の人は、あとから陽性になるケースもあることが実証された。

 いわば、濃厚接触者は陰性と出ても、完全に安心はできないと言うこと。14日から21日ほど自宅にいて外出を控える自粛が求められてくる。

 いわば、今回の60人の陰性の人も、安心はできないということ。

 この厳しい実情の中、それでもコロナを避けて、仕事ができるように工夫することが求められている。まもなく、冬が来る。コロナが活動しやすい時期が来る。

 その前に余力をつけなければ、無事に冬は越せないかも。

(流杉一行)

 なお、14日には西表島で40代男性会社員の陽性が判明。石垣島でも60代男性の会社役員が抗原検査で陽性が発覚。

 2日の陽性がわかった人の罹患したと思われる「夜の店」の店主への保健所側からの連絡は、ようやくついた模様で、来店からすでに14日を過ぎており、感染はない模様とのこと。ただ、感染の元がどこになるかの特定がされないままにあるのは、いかがなものか。

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