10月5日午前8時から石垣島北部の伊野田漁港北側の海岸でビーチクリーンがおこなわれた。
今回は、アイランダーサミット石垣島の一環で行われており、バリなど海外からの参加者や分科会に参加した識者らに加え、八重山の3高校(八重高、八商工、八農高)の生徒参加(約70人)などの同サミット参加者および、個人的に海LOVEの活動を支援する人々や、八重山環境ネットワーク(石垣海上保安部・石垣航空基地:約40人)の参加など、海LOVEスタッフを含めて約200人が伊野田の海岸で漂着ごみを拾い集めた。
この日は新栄公園でフラフェスティバルも行われるために、最後までいなかった人もあるが、約180人が伊野田漁港の隅で大量に集まった漂着ごみを分別。
日ごろからビーチクリンに取り組む海LOVEスタッフの指導で、燃やさないゴミ、燃やすゴミ、漁具、発泡スチロール、ペットボトル、ビン、缶、危険物・蛍光管、割れものと、なんと10種類に分類。手のかかる作業ながら、そこは今回、意識高い180人がとりかかったこともあり、あっという間に分別されていた。
ウレタン、プラスチック籠、ポロタンク、ブイの破片、プラスチック棒、漁業用ライト、プラスチック割れと、細かに分別され、最後は皆の前で集計結果が報告されていた。
集計結果は、
漁具13袋、
ロープ9袋、
漁具塊350キロ、
発泡スチロール45袋、
ペットボトル90袋(約4500本)、
燃やさないゴミ116袋、
燃やすごみ13袋、
漁具のブイ48個、
ビン7袋、
缶2袋、
危険物2袋、
蛍光管2袋、
割れもの1袋、
ウレタン3袋、
プラ籠9、
ポロタンク6、
ブイの破片が2、
プラスチック棒7、
漁業用ライト1、
プラスチック割れ6。
この日は、ビーチクリン活動の応援に、石垣航空基地からヘリが飛来して、上空で旋回して見せ、参加者も手を振って、応援飛行に応えていた。
最後に、バケツリレーでゴミが一か所に移動され、記念撮影して海LOVEビーチクリンは終了となっていた。
参加者のひとりは、
「こんなにたくさんの漂着ごみに、びっくりした。司会者が言っていたが、外国では日本のゴミもたくさんある話に、隣国のゴミが多いと名指しするのではなく、お互い様という感覚をもつことは大事だと思った」
と、新たな発見を述べていた。
東京から参加したという人は
「作業する人の笑顔が多くて、たのしく参加できたことが一番よかったと思います。ひとりで参加したのですが、皆同じ気持ちで参加しているのがわかって、楽しくできました。缶はお金になるので少ないというのを聞いて、ここに集まったゴミもお金になるシステムができれば、一気に減るのかなと思いました」
と述べていた。
(流杉一行)