10月4日午前9時からフサキビーチリゾートホテル&ヴィラズのビーチ南側の林の庭園でアイランダーサミット石垣島の分科会が開催された。
会場の林には、4つの分科会テントが設けられ、それぞれでファシリティー役を中心に活発な意見交換が行われた。
分科会テントAでは「島から始める次世代人材育成」が渡邉賢一氏がファシリティーとして八重山の高校生3人とグリーンスクール・バリの生徒2人を含む13人で現代教育論に迫る話し合いがおこなわれていた。
分科会テントBでは「サルディーニャ島から学ぶ食哲学『ピアットポーヴェロ』の精神」と題し、京都もてなし大使の島田昭彦氏がファシリティーとして、サルディーニャ島のシェフ、リッカールド・ポルセージュ氏、「ディオニソ」シェフのフランシスコ・ロサート氏、長寿研究者のアンドレ・コレガ氏らとともに、3人(佐藤陽介シェフ、小山伸二辻料理師専門学校メディアプロデューサー、松川英樹市職員)は食哲学の話に盛り上がっていた。
分科会テントCでは陣内裕樹氏をファシリティーに「島目線で考えるSOCIETY5.0」と題して、地元から見た観光の在り方を意見交換し、島にとってどのような観光バリエーションが考えられるかが話し合われていた。
分科会テントDでは長井延裕氏をファシリティーに「音楽が育む島の人間性、カウアイ島と石垣島の音楽文化」と題して八重山民謡唄者の大工哲弘氏やカウアイ郡政府のデュレック・S・カワカミ郡長、フラダンサー・アーティストのトロイ・A・H・ラザーロ氏らとともに、音楽文化と人間性について意見交換し、フラダンスと八重山民謡も披露されるなどして、6人で有意義な時間を過ごしていた。
なかでも分科会テントAでは、インドネシアのバリ島のグリーンスクールが取り組んでいる斬新な取り組みを八重山の高校生が、公営塾でのネットによる交流で知ることから生まれた新たな教育プロセスを紹介。
この日、出席した教育関係者の評価を聞いた後は、八重山の高校生の公営塾での4か月の成果を発表。学校、教師の役割の変化を述べるなどして新たな教育の可能性を核にしていた。
午後からはこのほか8つの分科会が展開。自然の大切さと観光のありかた、あるいは今後に島ごとの将来、食の観点、ビジネスへ、どう生かせるか。そして未来を変える思考について、熱心に意見交換が行われていた。
明日は、午前8時からビーチクリーンが実施されるほか、アロハフェスティバルや高校と大学生が連携するフォーラムも開催される。
(流杉一行)