竹富島入島料開始セレモニー盛会

 9月1日、午前8時半からユーグレナ石垣港離島ターミナルで竹富島における入域料収受開始セレモニーがおこなわれた。

 地域自然資産法による地域自然環境保全等事業と自然環境トラスト活動を目的に、竹富島では島に来島する人から入域料を任意で収受することがこの日からスタート。

 冒頭、この開始を祝って西大舛高旬竹富町長が挨拶に立ち、「竹富島の自然環境を守り、100年後までも地域を守っていく姿をつくるために、地域自然資産法に基づく入島料の開始ができることを、大変うれしく思っています」と、入域料スタートを喜んでいた。

 内盛正聖竹富公民館長は「皆さんの気持ちを少しも無駄にすることなく、これまで先人が守り育ててきた農村集落を、さらに理想の集落にするべく、少しづつではありますが、人間と自然が共生する竹富島特有の自然環境をつくるべく努力をしていきたい」と抱負を述べていた。

 このあと、セレモニー参加者は竹富島に連絡船で移動し、植樹を実施した。

 早速、島へ移動する際、この日から稼働の発券機から入島券を参加者は購入。300円で「入島券」と印字された切符を手に一行は竹富島行きの連絡船に乗り込んでいった。

 また竹富島へ観光に訪れる一般乗客も、入島券を購入しようと券売機の前に並んで立ち、300円を支払っていた。入島料の説明をする係員も周囲でビラを配るなどして、協力を求める活動をしていた。

 石垣港を後にした竹富町長以下セレモニー参加者らは、竹富港に着くと、島の人々による歓迎の舞で祝福されていた。多くの観光客とともに、浮桟橋の出入り口付近は、竹富島の独特の賑わいであふれていた。

 このあと、一行は竹富港にある券売機を確認。また入島料収受開始を記念して植樹がおこなわれていた。

 この取り組みをすすめる一般財団法人竹富島地域自然資産財団によると、去る20日の記者会見では、この日から一週間はキャンペーン期間として入島券で島に来た協力者へ竹富島をイメージした栞(しおり)と島人が手作りした民具を贈呈する。

 また、一か月間は、広報活動を展開する予定。特典に関しても様々な取り組みを、まだ未定ながら展開したいとも述べていた。

 観光入客の増加が及ぼす島の負担をいかに軽減し、自然環境を良好な形で維持するか。

 昭和52年に竹富島の種子取祭が国の重要無形民俗文化財に指定され、また昭和62年には国の重要伝統的建造物群として指定されている竹富島。

 文化的な高い評価がある島だけに、観光の沸騰から乱開発のターゲットにも晒される竹富島でもある。

 年間50万人が来島する竹富島の自然環境を守り、乱開発を防ぐための念願の入島料。そのスタートの反響は大いに注目されるところ。

 また観光地での観光負荷にどう取り組むかは全国的な問題でもある。

 どこも地域の環境保全に費やす体力を地域が維持できなければ、持続可能な観光地とはなれず、将来に禍根を残すことにつながる。

 竹富町の各離島でも、いかに取り組むかは、理解を引き出す島の工夫にかかってくる。

 観光による活性を試みたい全国各地の観光地には、見逃せない動きがスタートしたことになる。

(流杉一行)

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