ウエノムラ勝利で盛り上がる大浜豊年祭

 7月23日、大浜村のムラプールが行われて、今年一年の豊作に感謝し、字民の健康を祝するとともに、来夏の五穀豊穣を祈願した。

 この日の午後2時、石垣島大浜海岸のカースンヤーの拝所に集う5つの御嶽の神司らは、公民館役員や大浜集落の関係者とともに、海に向かって蝋燭に火をともし、線香を炊き、かまぼこや酢みそであえた供物と捧げて、神への感謝と豊作祈願をした。

 神司らは米で神の意志を読み解きながら、祈りをささげた後、集まった人とともに神酒や供物を共に口にして、供物を分けて合っていた。

 そのあと神司らは立ち上がり、海に向かって礼をして「東節」を歌いながらユークイをして、幸を引き寄せる儀式をおこなった。

 「東方海上から来る御船」とはじまるアガリ節は、大海原から主のいない船、船頭がいない船が、粟俵、米俵を積んで大浜の村に着き、黒石村に下ろしたと、伝説を歌うもので、「エシターレ」と合いの手を入れながら、悠然と海に向かって歌いこまれて、カースンヤーの願いが行われていた。

 午後4時からはオーセ御嶽で旗頭、イリク太鼓、弥勒、与那覇主の奉納が行われて、豊年祭会場は多くの字民や郷友、市民や観光客らでにぎわい、4時30分からは海に向かってユーニガイが行われ、2期の旗頭とともに神司がユークイをして、幸を手招きしながら、公民役員らとともにアガリ節が歌われた。

 この後、開会式がおこなわれ、大浜公民館長、福島英和氏による挨拶が行われ、来賓祝辞があったあと、大浜地区の人々総出による余興がスタート。

 旗頭・イリク太鼓、弥勒、与那覇主と、オーセでの奉納同様に、崎原道路での演目が始まり、旗頭の勇壮な舞が行われたあとは、22の各種団体、字民代表らにより、崎原道路の北側から順にオーセ御嶽の門の前まで、続々行列が進行。

 豊年祭を祝うために、練習してきた舞を披露する大浜字民や区域内の人々が、凝らした衣装を着て続々登場。見守る家族ずれや、友人知人を応援しようと声をかけ、手を振る人々や、写真をとる人らが会場いっぱいにあふれ、会場は大いに賑わって、豊年祭を盛り上げていた。

 余興の最後はツナノミンと大綱引きが行われ、海側のシモノムラと陸側のウエノムラからそれぞれ登場した武者が、松明が炊かれる中で、人が支える台の上で闘いを見せ、決着つかずに戻ったあと、いよいよ八重山で一番大きな綱とされる大綱が登場。

 大きな綱ゆえに結び合わせる作業に、時間がかかったが、4分16秒という長い綱引きのあと、ウエノムラが勝利して、真剣な綱引きの興奮冷めやらぬ中、豊年祭は終了。集まった人々は、皆一斉に万歳三唱で締めくくっていた。 

(流杉一行)

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