5月8日、沖縄県が語呂合わせでゴーヤの日として、全県的に県産品ゴーヤの販売促進をするこの日がやってきた。
県内産ゴーヤを盛り立てるべく、5月8日に、県内のゴーヤ生産組合が各地で開催している「ゴーヤの日イベント」で、石垣島ではJAゴーヤをアピールするべく、毎年JAファーマーズマーケットゆらてぃく市場でこのイベントは開催されている。
この日は、ゆらてぃく市場内でゴーヤが一本58円の格安で販売され、先着1000本が次々に売れていた。前日行われたゴーヤ品評会の受賞のゴーヤも展示され、商品のできも比較しながら購入できるようになっていた。
また同市場の前の広場に設置されたイベント会場では、県立八重山農林高校の21人が600鉢の苗を無料配布したほか、八重山調理師会(川平展史会長)によるゴーヤ料理の試食コーナー10品(1000食)が用意され、多く市民が会場に訪れて、ゴーヤに親しんでいた。
ゴーヤ料理の試食では、ゴーヤジャム、ゴーヤマグロオリーブオイル風味、ゴーヤミルク、ゴーヤの白和え、ゴーヤサンドイッチ、ゴーヤジュース、ヨーグルトゴーヤコーンフレーク、ゴーヤとソーメンの挽肉乗せ、ゴーヤアイニンドウフ、ゴーヤケーキ、ゴーヤの柚子(ゆず)シロップ漬けなど多彩な料理が振舞われて、訪れた来場者が、ゴーヤの味がどのように料理に生きているかを確認。
おいしさに加えて、ゴーヤ風味の確認に真剣な様子。ビタミン豊富なゴーヤでも、その苦みの強さで嫌う人もある野菜だけに、主婦層も生かし方に関心が集まっていた。
会場では思わず「おいしい」と口にする人も出て、意外なおいしさに驚いた人もいた半面、「結構ゴーヤですね」と、ゴーヤ独特の風味が生きている料理に関心する人の声も出ていた。
八重山農林高校の生徒らは、ゴーヤの苗の無償配布以外にも、ゴーヤ料理のレシピをつくって、「ゴーヤーの日 簡単レシピ」と名付けたビラを配布し、ゴーヤの消費拡大に一役かっていた。
八重山調理師会の川平展史会長は、「ゴーヤの苦みを抑えるのに、カツオ出汁に浸したり、オリーブオイルに漬けるなどのほか、塩もみしてから塩を洗い流すなど、苦みを取る処理をして冷蔵庫に常備し、いろんな料理に生かしてつかうのが良いと思う」と述べていた。
各家庭で工夫することで、ビタミン豊富な県産品ゴーヤの摂取量を増やすことが、家族の健康維持にもつながるとすれば、県産野菜のゴーヤ奨励は、県民健康にも直結する一石二鳥の取り組みとなる。
(流杉一行)