第9回石垣島やきもの祭り 特別展示は「皿」

 12月15日、16日の2両日、石垣市民会館中ホールで第9回石垣島やきもの祭りが開催された。15日午前10時の開場とともに、早くから並んだ長蛇の列の市民が、続々会場に入りお目当てのやきもの業者の店頭に足を運んで、色とりどり、様々な形の食器を物色していた。

 恒例のちゃんぷるーBOXが今回も用意され、5000円7点、3000円8点があっという間に売り切れ、人気の高さを見せていた。

 今回のやきもの祭りは、15業者による展示即売で、ステージの特別展示には各窯元の「皿」をそれぞれの趣向で展示。バリエーション豊かな皿の数々が並べられて、個性豊かな作品の展示となっていた。

展示にはそれぞれの窯元の思いがあるせいか、会場の店頭では見られない作品が置かれて、焼き物に向ける作り手としての情熱が伝わる清々しい展示となっていた。

 中ホールの入り口付近では、手作り体験コーナーやKIDSコーナーが設けられ、シーサーづくり、絵付け体験、器づくり体験で楽しめる場を用意されたほか、簡易託児所も用意され来場者の利便性に貢献していた。

 島の自然に触れ、その感動とともにものづくりにまい進する陶工らの作品群が、一堂に揃い、焼き物ファンだけでなく、年末に食卓を飾る食器の補充を図る主婦なども集い、会場は多くの来場者で溢れていた。

 中ホール一杯に窯元それぞれが持つ個性が光る展示がされており、どれも作り手のこだわりを全面に出した品揃えで、来場者は気になった器をひとつひとつ慎重に手に取って形や色、重さやコウダイなどを確認。 作り手との会話も交え、要望も添えながら、次々に購入していた。

 西表島や与那国島で作陶する離島の作り手も参加するこの石垣島やきもの祭りは、9回目を向かえて、人気を博しており、想像力溢れる作り手の思いが充満した作陶展の即売会となっている。

八重山で活動する広範囲な作り手の味ある作調の器が揃い、購入する側も自分の食卓にフィットするものをじっくり見て回り、終日会場は賑わっていた。

 16日も、10時からの開場で、チャンプルBOXも5000円7個、3000円8個が用意され、島の15の窯元の作品群が居並ぶ会場には多くの来場者が期待されている。
 

 (流杉一行)
 

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