オヤケアカハチの時代を巡る 文化財で歴史体験

 石垣市教育委員会文化財課による平成30年度文化財めぐり「オヤケアカハチゆかりの地めぐり」が12月1日午前9時から開催され、応募者24人がバスに乗り込んで、オヤケアカハチゆかりの地を、講師の松島昭司さんの解説を聞きながら巡っていた。

  一行は美崎御嶽を皮切りに、フルスト原遺跡、大浜集落のアカハチ像、崎原公園のオヤケアカハチと古乙姥の墓、川平村の仲間満慶が住んだとされるヤドピキヤー、長田大主をかくまった崎枝姥の墓、追手から逃れるため長田大主が身を隠した場所として知られるナータガマなどを、昼食を挟んでバスで移動して、その場に立って、松島講師の解説に聞き入っていた。

 なかでも、長田大主が隠れて暮らしたとされる自然のガマ(洞窟)であるナータガマでは、参加者の多くが実際にそのガマに入って、長田大主のガマでの気分を体験。

 狭いながらも奥への広がりもあり、そんなガマの中で、再起を思いつつ、西表に逃れる契機をうかがっていた長田大主の500年前の気持ちに思いをはせていた。

 このほか長田家の古墓も巡り、石垣市の文化財となって、納骨されているものはもっとも古いもので5代目からで、長田大主のものは見つかっていないことが説明されていた。

 このあと、時間に余裕があったことから国指定の重要文化財となっている旧和宇慶家墓を見学。玻武名家が建てた墓で、玻武名家は後に石城山へ墓を移して和宇慶家へこの墓を譲り、和宇慶家も移してこの墓を石垣市に寄贈。それが国指定となって遺されている。

 大きな墓で内部には石棺もあり、上部が屋根の形をした珍しい墓で、参加者は、熱心に写真に収めるなどしていた。


 
 (流杉一行)




    

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