大浜集落のイタシキバラで大いに盛り上がる <2018>

 8月26日は旧暦7月16日で旧盆明けの慰労を兼ねた伝統行事イタシキバラが登野城、宮良、大浜、白保のほか、離島を含む八重山各地で実施された。

 石垣島大浜の崎原公園では、大浜の獅子が舞うイタシキバラがおこなわれて、会場は多くの観衆でごった返していた。

 イタシキバラは、旧盆での各家での迎えに乗じてやってきた邪気が、送りの後もかえらぬままに迷っているのを、追い払うために、行われるとされ、大浜村での獅子舞は、見るからに大きな動きをして、見る人を驚かすことで人気の獅子。

 この日も、ドラム缶でできた獅子の玩具に、登って見せるなど、観衆を大いに驚かせていた。

 その直後から大浜の獅子独特の乱れ舞がはじまり、客席に突入すると、子供を抱えて母親が、獅子に子供をかませようと殺到。子どもを獅子に差し出し頭をかませることで、子供が健やかに育つとされるため、母親も真剣に獅子に続々迫っていた。

 しばらく暴れ調子の獅子の乱れ舞が続いて、会場は大いに盛り上がって、お盆の慰労を兼ねた邪気払いが幕となった。

 最後は、有志の寄付による花火大会となり、16夜の満月を前に次々に打ち上げられる花火に、皆、お盆行事の全日程が終わったことを実感していた。


 
 (流杉一行)

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