アヒャー綱のブルピトウを仲大範子さんが務める

 7月31日の四か字豊年祭では、五穀の種子の授け式の後、女性だけでするアヒャー綱が行われ、綱を結ぶブルピトとして選ばれた仲大範子さんが、神司から綱を結ぶ閂を受け取り、「さーさー、さーさー」と大きな声で掛け声を上げながら、綱に閂を通して、アヒャー綱の儀式を挙行。

 周囲には各字から婦人会の精鋭が集まり、大きな声で「さーさー、さーさー」と叫んで、仲大さんを声で支援。会場は、女性陣の大きな声のうねりで最高調に盛り上がっていた。

 アヒャー綱の儀式終わると、豊年祭は終了となり、このあとは余興として昔の番所のあった場所近くに移動して、大綱引きをするために大綱を移動。旗頭も次々に、綱の移動する場所に集結した。

 かくして、集まった大綱引き会場では、まずは八重山農林高校芸能クラブの舞踊が何曲かおこなわれて、日がとっぷり暮れてくると、東西の大将が登場して、人が持ち上げる桟敷の上で、激しく戦い、結局決着がつかないために、大綱引きを実施することとなった。

 大綱引きは東西に分かれて綱を引き合い、例年、あっというまに決着がつくパターンが多いのだが、今回は開始と同時に綱が切れて、結局、両者引き分けとなってしまった。


 
 (流杉一行)

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