約800人来場の2万7000年前の白保4号人骨の移動展

 7月29日午後5時には、閉館が予定される県立埋蔵文化財センター移動展。

 この日で、ほぼ800人が来館して白保4号人骨を見学した。

 「白保4号人骨~甦った国内最古の顔」と題しておこなわれた移動展だったが、人骨でもあり、子供たちは恐ろしがるかと思いきや、日本で最も古い人の骨といわれてか、親子でじっくりと眺める様子が多数見受けられた。

何より古くから島に人が住んでいた証でもあり、先住者という大先輩と受け取るかに、市民も身近に感じるようで、一目実物をと、足を運んでの800人ほど。

 今回、人骨から3次元デジタル復元を実施。顔の復元が公開の目玉だが、4号人骨が今後は研究者の手に渡り、ひとところに揃うことはしばらくなくなる。

 もちろん、石垣島での展示はもうしばらくなくなるのは確かで、そこは寂しい人骨展の移動展閉館といえる。

 より身近に感じられる顔のある2万7000年前の人骨展示となり、来場者は復元された顔の前に立って、しばらく眺める人も出て、わざわざ人骨に手を合わせる人も居て、島に暮らした白保4号人骨への敬意を示す人もあった。

 
 (流杉一行)

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