4月12日、八重山自動車学校が年2回実施している恒例の高齢者交通安全教室が午前9時半から開催され、この日17人の高齢者が同校に集まった。
まずは開講式がおこなわれ、石垣市役所・防災危機管理室長の大濵武氏が挨拶に立った。
「昨年も誤解されないように前置きしたいが、この講座は高齢者の人に運転を辞めてほしいという趣旨でやっているのではなく、長く免許をもてるようにとの考えでこの講習を開いている」と述べ、参加者を激励していた。
同校校長の岡田武秘氏の挨拶のあとは、交通安全講話が八重山警察署交通課課長の宮城敦氏からおこなわれ、八重山自動車学校の指導員、宮良盛雄氏からは「どうしたら防げるの?高齢者の交通事故」が講義された。
10時50分からは、屋外で危険運転体験走行が実施され、八重山自動車学校のコースを実際に参加者は運転していた。
辻々にバイクや歩行者、車の影から突然の飛び出てくるものなどが仕掛けられたコースで、真剣な表情で運転をする高齢者があった。
時折、高齢者の驚く顔が、見られ、咄嗟の判断や行動を、自ら実感するように、用意されたコースで、なるほどと思わされる体験走行といえた。
この日、参加した小林忠雄さん(80)は、「こういう安全講習は、多くの人が受講し経験するといいと思う。この講習の機会をもっとふやしてほしいと思った」と述べていた。
(流杉一行)