3月16日午後2時半から石垣市役所市長室に沖縄県農林水産部八重山農林水産振興センターの主任技士の小山裕美子氏らとともに、（有）伊盛牧場の伊盛米俊氏が石垣市長中山義隆氏を表敬して、伊盛牧場が「農業の未来をつくる女性活躍経営体１００選」に選ばれたことを報告した。

　伊盛氏は、農業において女性が働きやすいように、様々に配慮することで、雇用を安定させ、女性ならではのアイデアも利活用することができた。これは6次産業化には大事で、子育て、介護などを抱える女性が短時間でも働けるシフトをうまくつくっていくことが課題だろうと思っています。

　昨年、伊盛氏は天皇賞受賞の話題に止まらない、第六産業化を実現に関して八重山筆頭の伊盛牧場の高いポテンシャルを示していた。

　全国的に人手不足の中、終日仕事に就くことが難しい母や嫁としての側面もつ女性従業員の仕事環境を、個々人に応じて対応し、充実させることで、経営内容を高め、実際に業績も向上させる手腕は、農業分野の6次産業化には必要な取り組みといえそう。

　「助け合いの精神で女性従業員が、仕事のシフトなどを皆で協力して融通しており、子育て、介護の負担を理解しあえる女性だからこそ、できる」と伊盛氏。

　伊盛氏は、「最高齢85歳の従業員がおり、彼女は40代の男子に引けを取らない仕事ぶりで、環境があれば、大事な人材として働いてもらえる」と、女性従業員の可能性を高く評価していた。

　
　（流杉一行）