3月11日夜に投開票された石垣市長選挙で敗れた宮良操氏は、市民や支持者に対して選挙事務所で挨拶に立ち、
「大変残念な結果となりました。私たちの運動が浸透していると信じていましたが、厳しい結果となりました。
しかしながら、争点ずらしがありましたし、私たちの訴えは行き届いたものと信じています。
まだまだ戦いは続きますので、どうぞ平和の島をつくるまでは、もうひとつ運動を練り直して、さらに平和の運動の発信を続けていきたいと思っています。残念な結果で申し訳ありません。がんばりましたけれども、力及びませんでした。出直して頑張りたいと思います。ありがとうございました。」
と述べた。
「期日前投票が、これまで経験したことのない結果でした。自民党政府を含めて、この島が経験してこなかった選挙がおこなわれてきたと思っています。残念な結果でありました。この沖縄の地方自治体の選挙、我々住民自治のありかたが問われた選挙だったのではないかと思っています。争点もミサイル基地反対という明確な主張をしましたが、ほかの候補者は争点をずらして、候補者の主張の違いが市民の側からはみえなかったのかなと思っています。運動員の方々には頑張って頂きましたが、(そんなわけで)いまひとつ浸透は足りなかったと思っています。」と述べた。
そして、敗因を
「取り組み期間が短かったこと、運動(の主張)が届かなかったのが敗因かと思います。」と述べるに止まっていた。
また「自衛隊基地反対の訴えは、(中山氏側の)住民の声を聞くことや、ミサイルではないとかいう形で、市民には、争点が見えなかったのかなと思っている。ただ、ミサイル反対の主張でこれだけの支持が集まったことで、さらにこの運動は広がっていけるものと、実感している」とも述べていた。
(流杉一行)