今年も盛大に「お魚まつり」開催

 魚の消費拡大をねらい実施されている「お魚まつり」が2月18日午前10時から石垣市新栄町の八重山漁協のセリ場で開催され、会場内は黒山の人だかりとなり、大人数の来場者を迎えて、大いに盛り上がっていた。

 この日は、多くの魚が市況より安い値段で販売されるために、多くの市民が駆けつけ、ねらう魚種を購入していた。

イカの墨そばや、かまぼこ、天ぷら、チヌマンのコンブ巻きなど多彩な食事販売コーナーも設けられたほか、子ども達向けの海の生物に触れることが出来るタッチコーナーや、ボールを投げ入れるとイカがもらえるコーナー、じゃんけんで勝てば、魚がもらえるコーナーなど、子どもも大人も楽しめるコーナーが用意され、会場はじゃんけんで一喜一憂する家族連れで賑わっていた。

西海区水産研究所もコーナーを設けて、海の生物を紹介。また、魚の種類、方言名、正式名称、魚の性質などを書いた30種の八重山で獲れる魚を紹介したコーティングボードを50部配布するなどしていた。

また人気の「もずくつかみ取りコーナー」には相変わらず多くの市民が列を作って、もずくつかみ取りに挑戦していた。

 午前11時には50キロを超えるキハダマグロの解体ショーも行われて、会場は最高潮に盛り上がっていた。

この解体が済むと、それをじゃんけんで獲得できるじゃんけん大会となり、長い行列が出来て、肉の赤さが目立つキハダマグロのサシミの冊の入った袋を求めて、熱いじゃんけんが、繰り広げられていた。

 島では漁獲されても、高く売れる沖縄本島の市場に送られ、島では消費されない3大沖縄魚種のひとつマクブも、この日ばかりはしっかり販売されていた。

 ただ、この日の魚はすべて安く値段が付けられていても、普通の魚からすればやはり高いマクブ。その値のあまりの高さに、ゼロひとつ見損なってしまう人もいて、正しい値段を聞いて驚く一コマも見られた。

 午後11時すぎになると、集まる人の数も落ち着いて、多くの家族連れが、会場の中央の座席で購入した魚料理を食べて、たのしい時間を過ごしていた。

 かくして、八重山漁協のセリ場は、魚を求める市民で終日賑わっていた。


 
 (流杉一行)

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