八重山では皆既月食の赤い月は見られず

 1月31日、八重山では、日中の豪雨を忘れたかに雲間が現れた夜、現れた満月に部分月食がはじまった。

 午後8時48分だ。ちょうど薄い雲間から左下を欠かした月が現れたことで、皆既月食が見られるかに期待を集めたが、やはり厚い雲が現れて、月は雲に消え、時折、月らしき光が兆せど、すぐに消え去り、皆既月食のときに現れる赤銅色の月は見られずじまいとなった。

 八重山星の会(通事安夫会長)が皆既月食を見る観望会を南ぬ島公園で実施したところ、35人が参加。望遠鏡でその様子を見届けようと集まったが、見られなかった赤銅色の月は、次回の皆既月食の日である7月28日午前1時から4時に、見送られることとなった。

(流杉一行)

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