冨崎観音堂で初観音

 1月18日は冨崎観音堂で初観音の行事がおこなわれた。

 午後2時過ぎに、マイクロバスで到着した桃林寺の檀家でなる花園会のメンバー20数人が冨崎観音堂に集まり、境内の落ち葉集めや堂内の床掃除などをして、観音堂を清掃した。

 2時30分には、堂内で観音御和讃をメンバー全員で唱えたあと、般若心経を唱えるなどお経を全員で声をあげて読み上げていた。

 かつては、正月の松飾りやしめ縄、書き初めを焼くドンド焼きをしていたが、文化財指定された場所で火を出すのは禁じられて、実施はなくなっている。

 観音様の縁日は毎月18日で、正月の18日は初観音と呼ばれて、この日、掃除のため開帳された観音堂では、ロウソクがともされて、3体の観音様が公開されていた。

 冨崎観音堂は、1742年に西表直香氏が冨崎原にお堂を造営して観音3体を安置。庶民の航海安全祈願所としたことに由来するとされ、今年も多くの初詣客で賑わった。八重山漁協の初セリでも最初に冨崎観音堂に向かって2礼1拝して、安全航海を祈願している。

 
 (流杉一行)

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