小雨の底地ビーチに賑わい 兵庫高校の修学旅行生徒

 12月7日午前9時から兵庫県立兵庫高校2年の修学旅行生80人(引率教諭;畑中利文教諭)が川平の海水浴場底地ビーチでビーチフラッグやダルマさんゲーム、鬼ごっこなど、砂上を走って楽しい時間を過ごしていた。

当初は、来島した同校修学旅行生全員の331人が川平の底地ビーチで砂浜運動会を開催予定だったが、多人数での海岸占拠がほかの旅行者に影響することを配慮して、石垣やいま村などに分散。この日は2年2組と4組の80人が底地ビーチに集まった。

 生憎の曇り空に小雨と、天候に恵まれず、暗い海岸で波音もしない凪の水面を前に、それでも高校生らは自分たちで声を掛け合い、「ビーチフラッグ」や「だるまさんが転んだ」、「鬼ごっこ」に興じて、海岸は賑わい、盛り上がって、楽しい時間を過ごしていた。

 流行のスマホによる自撮棒をつかった、仲閒のと撮影に興ずるなど、修学旅行の記録にも余念がない高校生らは、しっかりもの。来年は進学に向けた受験を控えるだけあって、賑わいの中にも整然とした張りがうかがえた。

 兵庫県は、戦前の最後の県知事である島田叡(あきら)の出身地。県民とともにあって、県職員らと執務に没頭し戦火に散った島田叡氏の顕彰碑は、奥武山運動公園にあり、兵庫高校には島田叡氏を讃える合掌の碑が建てられている。

(流杉一行)

この記事をシェアする