民具・アンツク作り 博物館体験講座開催

 10月14日午前10時から石垣市八重山博物館で平成29年度博物館体験講座が実施された。今回は「民具・アンツク作り」で、講師に石垣實佳(さねよし)氏が招かれ、木製のアンツク制作用補助具と市販のシュロ縄と編み物用のカギ針をつかって、教わった手順通りに、シュロ縄を同補助具に編み込んでいた。

 アンツクとはあみカゴのことで、昔はアダンの気根を加工してつくった細い縄をつかって制作。軽く通気性がよく、かつ丈夫で手提げなどに使われ、農夫が農作業や山仕事に出るとき食料や仕事道具入れにつかわれたとされる。(沖縄辞典:石垣博孝氏)

 今でも豊年祭の時などで、アンツクに弁当を入れて持ち歩く老人の姿が見られる。

 この日、20人の受講生は、シュロ縄と格闘して、じっくりアンツクづくりに没頭。

 定員20名のところにあっという間に受講生の応募が決まったほどの盛況さの同講座は、10人ほど断わるほどの人気講座で、この日の参加者の熱心さには、目を見張るものがあった。

 15日も10時から継続実施され、午前中には全員完成の予定。

(流杉一行)

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