なでしこがサッカースクール開催

 なでしこジャパンの3人は、7月18日の人工ビーチでのトレーニングを経て19日はサッカーパークあかんまで午前9時から12時までトレーニングを実施。トレーナーとともに、体幹や運動機能を高めるフィジカルトレーニングを入念にしながら、ボールをつかったトレーニングも入れて体をほぐした。

 19日の午後16時30分から真栄里公園でサッカースクールを開催。集まった小学生から中学生、またフットサルをする高校生も含めて50人以上が集合。まずはグループに分け、ボールの当て合いを競って、何度当てることができたかを競った。近くの人にパスして当てる連携の大切さを学んだあとは、8人グループを6つつくり、3面の即席ピッチでゲームを展開。近くの人へのパスを有効に使って、ゴールにつなげる練習がおこなわれた。
 熊谷、永畑、後藤らは、どちらのチームでもなく、パスがきたチームにボールを返すルールで、審判も兼ねて参加。炎天下で水の補給に休みを取りつつ、子ども達は熱心に練習ゲームに打ち込んでいた。

 木陰で見守る父兄らは「サッカーをやりはじめて、娘が明るくなった」と喜ぶ母親や「フォワードの横山選手を待っていたようです」と残念がる父親らの姿が見られて、元気よく走り回る少女らを見守る声は様々。指導者の数が少ない女子サッカーでもあり、小学生でサッカーができても中学校からは女子だけでボールを追う環境はなくなるため、女子サッカーを志す子どもが継続できない環境が八重山の現実。サッカーをやるために男子と混ざれば、体力的に負けてくるのは必定。そこを気にする父親の声があった。そこを乗り越えて日本代表になり、世界を制したなでしこジャパンは、やはり頭が下がる。

(流杉一行)

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