川平で豊年祭


 7月14日、今年の五穀豊穣に感謝し、来年の来夏世の豊穣を祈願する豊年祭が石垣市内の川平にある4つの御嶽(崎浜・群星・山川・赤色目宮鳥)で行われた。

 川平にある消防本部出張所のそばの赤色目宮鳥御嶽では、豊年祭で毎年大きな石を持ち上げる「びっちゅる石」の行事が行われており、この日も氏子の力自慢の若者らが練習なしの本番でしか担げない大石の担ぎ上げに挑戦。担ぎ上げた後は、「ユイ」というかけ声を上げて、膝を深く曲げて、勇壮に歩いて何周かするのが約束事。この日も、村の長老らの「大きく舞われ」といったかけ声を受けながら数人が挑戦していた。会場には、氏子以外にも、大勢の観光客が境内を取り巻いて、びっちゅる石の行事を見て楽しんでいた。

 親子での挑戦もあり、また往年の担ぎ手の引退を受け、引き継ぐ息子の気合いの入った練り歩きもあり、会場は、大いに盛り上がっていた。

 八重山はこれより豊年祭シーズンに突入することになり、23日崎枝、24日平久保、26日・27日白保、28・29日平得真栄里と豊年祭が展開する。

(流杉一行)

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