川平ファームが国際味覚審査機構の三つ星を受賞

 6月29日午前10時石垣市役所市長室を訪れた川平ファーム代表の橋爪雅彦さんと企画営業担当で娘の遊季さんが国際味覚審査機構の三つ星の受章報告をした。受賞したのは、パッションフルーツドリンク。いっしょに無糖のパッションフルーツジュース100も二つ星を受賞。

 国際味覚審査機構は、世界中の食品・飲料品の味を審査し、優れた製品を表彰・プロモーションする機関で、ヨーロッパで最も権威ある15の調理師協会およびソムリエ協会に属する一流シェフやソムリエで構成される審査員で評価する。
 レストランを星付きで評価するミシュランガイドに似て、食品および飲料品を国際味覚審査機構が星付きで評価することから、味のミシュランガイドとも言われる。

 ベルギーに本部持つ国際味覚審査機構は、フランス、ギリシャ、ドイツ、スペイン、イタリア、スエーデン、ポルトガル、トルコと、各国の権威ある調理師協会およびソムリエ協会の一流シェフやソムリエ120名以上で審査。第一印象、質感、香り、味覚、後味などを徹底した目隠し方式で分析し評価するもの。そこには企業の規模の大小は無関係に製品の星の数が決まる。そこでの三つ星を与えられるのは、優れた製品である証となる。

 今年5月14日にベルギーブリュッセルから審査の結果発表があり、6月14日にベルギーで授賞式に橋爪遊季さんと妹の橋爪知花さんが参加。125カ国から2000点近いエントリーが有り、審査員は評価が70%以上のものに星がつき、90%以上を獲得した300製品が三つ星となった。今回、エントリーされた日本からのジュース部門での三つ星受賞者は2社のみで、もう1カ所は勝山シークァーサー(ジュース)。沖縄から2社の三つ星受賞者が出たことになる。

 受賞を報告する橋爪社長は「石垣島にいたからこそ受賞できたと思っています」と喜びを語っていた。

 沖縄通訳案内士でもある橋爪遊季さんは「授賞式に参加しない受賞者も多い中、会場へ行ってよかったと思ったのは、英語でおいしかったという現地の人の声や各国の人の声が直に聞けたことですね。ヨーロッパでは作れないパッションフルーツが、パッションチョコレートなどが流行る当たり、ヨーロッパ人の嗜好性がパッションフルーツに合っているようです。これからの製品開発にも勉強になりました」と述べていた。7月開催の島人カーニバルで、パッションフルーツ入りのいろんな賞品を出して、いろんな挑戦をしてみたいと、遊季さんははりきっている模様。

 なお八重山からはすでに、石垣島宮良にある与那国水産の「かつおのおだし・まぐろのおだし」が一つ星を得ており、このほか石垣島製糖関連で大日本明治製糖株式会社が「石垣島のおいしいお砂糖」も二つ星を受賞している。

 ミシュラングリーンガイドでは、石垣島川平湾が観光地として三つ星を取得していることから、川平地区は2つの三つ星を獲得した地域となり、日本に立ち寄る外国緒観光客から注目の的になるのは間違いないかも。

(流杉一行)

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