星のや竹富島が地域住民にランチサービス

 星野リゾートグループの「星のや竹富島」では創立5周年を記念して地元竹富島の住民をランチに招待した。また竹富小中学校および竹富島の高校生ら15名に、レストラン研修を実施。ランチタイムにその研修の成果を招待された同じ島民に披露して、楽しい時間を過ごしていた。

 招待客が揃った頃に挨拶に立った総支配人の羽毛田実さんは「クヨウンナラ」とはじまえる竹富方言で挨拶をはじめると、店内から拍手があがって、打ち解けた雰囲気の中、標準語に戻って「ここに5周年を迎えることが出来ました。これも皆様のおかげでも有り、これからも竹富島で皆様といっしょにがんばっていきたいと思っておりますので、今後ともよろしくお願いします。今日はゆっくりとお食事をたのしんでください。」と、言葉を継いでいた。

 羽毛田さんは、日頃、地域への感謝を現せばいいか考え、「星のや」らしさを出そうと、まず将来に貢献できるものとして、中高生によるレストランサービス研修が体験できる形を考案。今回、それが実現した格好。

 15名の研修に参加した児童生徒らは、受け入れ、テーブル、お見送りと細かにレクチャーを受けていた。

 参加した最年少は、小学3年生の狩俣心羽(こはく)さん。「初めてのことなので緊張します」と豪華な雰囲気に気押され気味。うまくできそうですかの記者の声に「はい」と応えていた。最年長は八重山農林高校3年の島仲紅愛(くれあ)さん。「馴れないから緊張しますが、勉強になります」と、有意義さを実感している模様。星のやのユニホームに着替えて、初めての所作に挑戦する彼らには、はじめてのプロの世界との接点で、初々しさが緊張感に現れていた。

 羽毛田さんは、来年も竹富小中学校の研修受け入れに取り組みたいと、竹富島住民との接点をより近づけたい考えを述べていた。

(流杉一行)

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