寄港クルーズ船最大となるダイヤモンドプリンセス号が石垣港に

 5月16日午前9時からバミューダ船籍で11万5875トンと超大型クルーズ船ダイヤモンドプリンセス号の歓迎セレモニーが石垣港離島ターミナルでおこなわれた。

 昨年のゴールデンプリンセス号の10万トンを越す巨大船だ。石垣港における入港最大トン数を更新したことになる。

 釜山から鹿児島、神戸、那覇、石垣を経て、台湾の基隆のコースを行くクルーズ船はほとんどが日本人と欧米人で、わずかに中国人が乗船。その数、2795人と船のサイズらしい大所帯。乗船してきた観光客は「船内の通路が288mの長さがあり、部屋に忘れ物をしたりすると、それを取りに戻るときの歩く距離はかなりなものになる。忘れ物をすると辛い」と、面白く話してくれた。「豪華な食事がある分、歩く距離もたくさんある方が健康にいい」とも笑う一方、「もしも歩く歩道が船内にあったなら、糖尿病者が続出でしょう」と大爆笑。ただ、通路の幅が狭いことが、難点とか。公式の客室数および乗客数は1353客席で2670人、乗務員は1100人。最大で3770人が乗れる。与那国島の倍以上の人口もてる「動くリゾート島」である。こういった巨大クルーズ船の吃水が12mクラスで、12か13万トンまで吃水は変わらないとされ、今の位置での投錨は13万トンクラスまで大丈夫らしい。まだまだ大きなものが入港できるのは、頼もしい限り。ちなみに、世界最大の客船は22万5000トンの「オアシス オブ ザシーズ」で、全長361mでこの船より70m以上長いことになる。

 この日、船長らに花束贈呈をする漢那副市長も、馴れてきたのか、スムーズに挨拶をして歓迎の意を伝えていた。舌を噛みそうな難しい船名の時もあり、通訳を介しての変速挨拶は、数が増えれば、それなりに笑顔の余裕の挨拶ぶり。否応なく国際人にさせられている副市長は、それでも結構楽しそうではある。

(流杉一行)

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