4月16日午前8時スタートした石垣島トライアスロンは、男子は2時間7分12秒のタイムで4連覇となった桑原寛次が優勝。同大会7度目の栄冠だった。
女子は、松本華奈が2時間26分10秒で優勝。松本選手も2連覇した。
リレー部門でも昨年優勝した八重山高校の生徒でなる八重山高校チームが同じメンバー又吉克海(スイム)、新城徳人(バイク)、山城利公(ラン)で優勝。2連覇となる。
大会はショートデスタンスのトライアスロンで、スイム1・5キロ、バイク40キロ、ラン10キロで競われる。スピードを競う競技で、個人では856人が参加。リレーでは65組の195人の計1051人が石垣島のショートデスタンスのコースでスピードを競った。
4連覇で7度目優勝者の桑原寛次選手
2017石垣島トライアスロンで優勝した桑原寛次(36)さんは、優勝は意識していたが、それよりも、リラックスして無駄な力を出さないよう競技することを課してスタート。
力を入れすぎて無駄な力で消耗すると続かないことを念頭に、リラックスに心がけたという。しかし、実際は実力者。スイムを2番手で上がり、バイクで、一人に抜かれ3番手で走行。ランを終えた地点で2位の姿が見え、1番手から2分半話されていることを知ったという。このとき、「瞬間的にやっても、あとでつぶれるだけ」と、力むことなくリラックスに心がけ、2位は市役所付近で抜き、2周目の手間でトップに出て、そのままゴールしたという。
桑原さんの走るスタイルは、「トライアスロンの楽しさを知ってもらうために、なるべく苦しい顔はしないで、笑顔で走ることを心がけています」という。実は桑原さんは面白い理論の持ち主で、「いかに効率よく運動するかを追求していて、頑張ろうとすると無駄な力みにつながり、それは続かないこととなる。それよりもリラックスして、骨を動かすことを意識し、筋肉への依存度を下げる。」というもの。面白いのはスポーツを筋肉を鍛えるイメージが強いが、桑原さんは違っていて、「筋肉に力が入りすぎると、ストロークは狭まり、疲労も早くなる。」というもの。自ら自身の身体能力の可能性を、既存の考えより、自身の競技経験でとらえ直して、発見したものを検証していく姿勢が今回光ったことにもなる。
桑原さんのゴールシーンに笑顔があるのは、優勝の喜びもあるが、リラックスと無駄を省く姿勢を課しての結果で、そこにも喜びがあったとのこと。
2014年に発見し、取り組んでいるという。「それまでの体の使い方は間違っていた」と桑原さんはいう。さらなる連覇が期待される。
女子2連覇の松本さん テレビで見た庭田さんがきっかけ
松本華奈さん(43)は島根出身。「大自然のある大好きな石垣島で勝ててよかった」と喜ぶ松本さんは、トライアスロンをはじめたのは2000年で、庭田清美選手がテレビで活躍するのを見たのがきっかけだという。挑戦をはじめて18年後に、今回、庭田選手の後にゴールすることとなった。「なんといっていいのか・・」と感慨深げだ。いっしょに走ったのはすでにこれまでに3回あるとも。松本さん25歳の時のあこがれの選手に近づいて走れている喜びが、あるようだ。
(流杉一行)
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石垣島トライアスロン2017公式記録 エイジ
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