台湾・八重山少年野球交流大会開催 レディース参加で応援に熱

 3月18日午前10時から石垣市第2野球場で台湾からの交流チームと八重山の少年野球チームから選ばれた八重山代表の八重山ジュニアベースボールチームが少年野球交流試合を実施した。
 台湾から参加したのは、台湾法治国民小学校の児童らで、女子児童6名が加わる男女混合チーム。
 試合は、男子で編成された選手で5点先取した八重山ジュニアベースボールチームが、ほぼレディースチームに入れ替えてのゲームを実施。
 ピッチャーも女子児童が投げる熱戦が展開して、最終的には7-5で八重山代表が勝利した。
 台湾チームの打席につくときに、一礼するなどゲームへ向けた礼儀正しい姿勢が見られて、清々しさがあった。両チームの各選手は、力を尽くしてゲームに集中して、熱戦を見せていた。
 ゲームの後は、台湾チームから八重山チームへかわいらしい贈り物が贈呈され、台湾チームから歌のプレゼントもあり、交流ムードは野球のゲームでは見られない和やかなものとなっていた。
 台湾八重山親善交流協会の石堂徳一事務局長は、
 「台湾八重山親善交流協会に台湾から親善野球試合の申し入れがあり、琉球華僑総会八重山支部と、石垣市スポーツ交流課、石垣市少年スポーツ団の協力のもとに、台湾の少年と八重山の少年との野球の交流が実現ました」とのこと。
 昨今の台湾有事が唱えらえれる中、平和を望む声は、外交で互いの声を聴きあうことが大事といえる。
 石堂氏も「台湾有事が取りだたされ、私たち八重山も憂慮し、緊張している中、あえてこの時期にどうかと、躊躇していましたが、台湾は現在、いたって平時で平穏だと言います。」とのして、「『「台湾有事』はあり得ない。中国と台湾との関係は現状維持で、中国民族の統一は次世代が民主的に決めるでしょうとの空気のようです。」と述べ、「そこで軍事や政治の誤解の解決策を、文化スポーツの親善交流を深めることによって、新しい道、展望が開かれるだろうとの希望があります。」として開催を実施した模様。
 石堂氏は「今回を一つの機会として、近いうちに、中国の少年野球チームも招待し、中国、台湾、八重山の少年親善野球試合を持てばと思案しているところです。」もと述べていた。
 台湾チームは、宮古島でも交流試合をしてきており、先島での少年野球を通じて交流を深めることを実践している。八重山側の関係者からは、新たな対戦相手と試合ができることが少ない八重山とって、台湾チームとの交流は有難いとも述べ、将来的にも考えたいという声もあがっていた。
 この日、ミサイル基地に弾薬が運ばれる日でもあり、もともと市民への説明も十分ではないままに進捗させる防衛事業。自治体の長が国の専権だとして注文や関与を避け、ミサイル基地の建設を仕上げた自衛隊の元幕僚長が説明に来ても、米軍情報をもとにこの南西諸島の危険性を語るのみ。
 30年前から自衛隊のP3Cが、人知れず八重山諸島を低空で飛来しているのを見ている記者にすれば、何が必要で脆弱な基地をこの狭い島に建設するのか。5万人の島に弾薬庫を置けば、ねらわれるだけのこと。与那国、石垣、宮古と置いて、どこの防衛を考えているのか。インバウンドの観光客を考えながら、矛盾することをやっている。


 (流杉一行)
 
 

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