1月22日、3年ぶりに石垣島平得の種子取り祭が開催された。コロナ禍から、ひとの密集を避けるために、伝統行事が控えられ、ようやく一区切りの空気が、見えて来ての開催となった。
午前7時半から石垣島真栄里海岸の多田御嶽で神司の祈願からスタート。
神司の御前風の舞の後、こてい節、恩納節、六調節が奉納されたあと、一行は大阿母御嶽へ旗頭を先頭に五穀を携えた神司や役員らが移動。
午前9時半から平得の大阿母御嶽に旗頭と神司が平得弥勒節で到着したあと、主催者挨拶、奉納芸能が続けられた。
婦人会による種子取り節をスタートに、老人クラブの木遣り節、平真小学校のマーチングバンドレインボーによる演目が続いたあとは、平得集落の1班から4班まで、マミドーマ、桃里節、繁盛節、そして青年会による余興などで会場は盛り上がっていた。
最後は、石垣島カタバル馬愛好会によるカタバル馬が披露され、十数頭の馬が出場して、会場を軽快に駆け抜けて見せ、馬が運搬・移動に重要な役割を果たした時代に、伝統行事の一角に登場したシーンを再現。
3年ぶりながら、出場する馬の数も人の数も増え、待ち望んだ関係者の想いが、示されていた。
最後に、花馬の女性騎手の登場を果たして、伝統行事を締めくくっていた。
(流杉一行)