1月14日、沖縄県立石垣青少年の家による於茂登登山がおこなわれ、20名の募集に18名が参加して、新春の年頭を県内一高い山頂で今年一年の目標実現を祈願するべく、標高526mの頂を目指した。
午前10時に登山道入り口に集まった一行は、出発に集会を実施。2か所の休憩を挟むことや、ゆっくり自身のペースで登ること、そして自然の中で動植物の観察をしながら、楽しむことを推奨していた。また於茂登岳周辺は西表石垣国立公園内であることから、動植物の採集等はできない注意事項も述べていた。
また、参加者には今年一年への山頂で誓うメッセージなどを書いてもらい、今年の年末に、各自宅へ郵送する予定を発表。粋な企画が用意されていた。
一行は出発すると、時折現れる急な段差のある階段状の道で、先行き心配する声も出る中、経験者が見ず知らずの人を励ますなどして、和やかな会話も生まれながら、緑に包まれる快適な空気を感じつつ、登り続けていた。
沢にかかる丸太を渡ったり、ぬかるむ足場、苔むした大石を滑らないように注意しながら、時折足元に落ちているツバキやエゴノキを見つけて、周囲にその樹はないかと探したり、ツワブキの開花を見つけたりと、自然を観察しながら登っていた。
「さすがに大勢で歩くと野鳥に逃げる」と、野鳥の鳴き声がしない様子を残念がる人もったが、「ピーヨ」けたたましく野鳥の声が突然すると「ヒヨドリだ」と、ようやく聞けた野鳥の声に反応する人も。
この日は、小学生から80歳まで、幅広い年齢層が集まっての登山で、ペース配分を各自で図り、列は縦に広がり気味で、時折前の列へゆっくり行くように、職員らは声をかけていた。休憩所では、職員が参加者に飴のサービスをして、汗をぬぐう参加者を労っていた。第2休憩の水辺では、そばの木にキノボリトカゲを発見し、皆で観察するなどしていた。 山奥深くの落ち着いた水流ある場所に、ミズスマシを見つける人もいて、不思議がる様子も見られた。
時折、野鳥のような微かな鳴き声が響いて、カエルの鳴き声だと職員は説明していた。
やがて、一行は厳しい階段状の道が続く山道を経て、山頂に到着。各自、一年の抱負を心に、一年の誓いをなどを立てていた模様。
(流杉一行)