石垣島製糖が操業開始 7万6千トンの原料生産を予想

 12月6日石垣島製糖が操業を開始し、7日午後3時から開始式がおこなわれた。

 冒頭、西村剛史石垣島製糖社長が挨拶に立ち、6日の悪天候から原料の搬入が遅れていることを述べ、搬入状況を見ながら稼働をしたいと述べていた。

 今季は7月・8月の少雨傾向と9月に2週間連続で来襲した台風の被害で原料生産が約7万6千トンの見込みになり、平年に比べて思わしくない状況となったことが発表されていた。

 このあと今季2022/2023年期製糖運転計画が発表され、収穫面積が前期に比べて100ヘクタール少ない1399ヘクタールとなったこと。原料生産量の予測は前期より2万4000トン少ない、7万5930トンでハーベスターを使った機械刈が89・6%になる可能性も述べられていた。

 異常気象が地球上で多発しており、世界で起る干ばつや豪雨で農産物に暗い影を落とす中、ロシアのウクライナ侵攻が及ぼす食糧危機や、エネルギー減産を唱える中東各国の動きもあり、世界は経済政治両面で不安定な情勢が進んでいる。

 そんな中、八重山地域でも長い悪天候続きから、日照不足があり、サトウキビの生育にダイレクトに影響するなど、予想原料は前述の通り厳しい予測となっていた。

 この日の搬入するために構内に来たトラックは、積まれたサトウキビが満杯にならないままで到着しており、深刻さがそこに示されていた。

 まだ、煙突からの煙は見えないのは搬入量が少ないため。予定では製糖工場の釜に火がつくのは明日8日の10時ごろとのこと。

 3月13日を製糖終了の予定としているものの、そこは若干遅れるとのこと。

 昨年は、雨が祟り6月24日の終了という、前代未聞な遅い終了となり、石垣島には高いコストが石垣島製糖にのしかかっている。

 今季は、そうならないことを祈っていると、とある関係者は今季に期待していることを述べていた。

 なお、年末年始の休みは12月31日から1月2日で、年明け原料搬入は1月4日になるとのこと。

 (流杉一行)

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