(写真は環境省)
11月29日、環境省石垣自然保護官事務所は石垣島於茂登親水広場におけるアメリカザリガニの防除の取り組みの成果を公表。10月31日に1尾のアメリカザリガニを確認して以降、一尾も見られないことを確認。根絶に成功したことをマスコミ各社に発表した。
アメリカザリガニは、日本本土では遥か前から問題になっている外来種。最南端の八重山では聞かれなかった。石垣島於茂登親水広場で2016年に繁殖しているところが発見され、以来、環境省は根絶活動を実施してきた。
(写真は八重山ネイチャーエージェンシー)
民間の団体の八重山ネイチャーエージェンシー(高木代表)とともにも根絶に降り組んできたのだった。
そして、令和元年には13尾、令和2年1尾、令和3年1尾と続いて、今年5月4日と10月31日に確認できなかったことから、環境省は6年間の取り組みで一定の成果が出たとして、今回公表することとなった。
ただ、今後も監視を続ける模様。
アメリカザリガニに関しては、来年6月から特定外来種指定となり、オオヒキガエルと同様の極めて強い規制対象の外来種となる。
今年月刊やいま10月号の特集「侵食する外来種」でも紹介した通り、アメリカザリガニが6月から規制対象となることから、ペットとして飼ってる人が慌てて野に放つケースが生まれると、この規制が逆効果を生んでしまう。それを防ぐことが、重要なこととなる。
今回、ペットとして飼うことは可能であることを広く広報することが、この規制の前提条件ともいえてくる。
(流杉一行)