3年ぶりの豪華賑わい 石垣島まつり2022

 11月5日、午前10時の新栄公園周辺の歩行者天国スタートから市民会館展示ホールにおける盆栽展を皮切りに、石垣島まつりがスタート。

 石垣市民会館大ホールでは、午後1時から「第58回石垣島まつり2022オープニングセレモニー」が開催され、300人ほどの来場者が、ミス八重山の二人(南十字星の名嘉亜加音、星砂の杉本優美)による司会で、舞台での主催者挨拶、開会宣言を実施。親善・友好・姉妹都市のPRステージが設けられ、北は北海島から南は台湾・蘇澳鎮までの9都市の来賓が、各地の紹介を実施して、更なる友好親善を深めたいと、出席者にアピールしていた。

 北海道 稚内市(友好都市)、岩手県北上市(友好都市)、愛知県岡崎市(親善都市)、徳島県上板町(ゆかりのまち)、愛知県犬山市(石垣市商工会と姉妹提携)、福島県小野町(特産品交流による地域づくり産学官協定)、岐阜県羽島市(経済協定)、愛知県田原市渥美半島観光ビューロー(友好観光協会協定)、台湾の蘇澳鎮(姉妹都市)と、全国にとどまらず、隣国の地方都市とも連携している石垣市を、会場に示していた。

 セレモニーの盛り上げに、ウィングキッズリーダーズによる演舞も披露され、コロナ禍で活動が限定される中でも、これまで培った練習の成果をステージで披露。元気な舞台に聴衆は熱い拍手を贈っていた。

 黒石高子さんの舞踊研究所による創作舞踊太鼓も披露され、新たな空気を感じる舞踊にこれまで3年間の自粛引きこもりの負の世相を忘れるほど、熱演を見せていた。

 午後1時頃から、小雨降る中、新栄公園では16の屋台が並び、8つの玩具・ゲームが実施されて、家族連れや仲間ら、この日を楽しみにしてきた来場者が続々現れ、会場を盛り上げはじめていた。

 市民会館でも羽島市、小野町、北上市、稚内市、岡崎市、犬山市、各ブースで、各地の特産品が販売され、多くの市民が多数駆け付けて、魅力ある商品を見つけていた。

 また新栄公園では午後3時からJAL/JTAが贈るUFJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)による人気キャラクターの舞台が展開。スペシャルパフォーマンスとして、15分間のステージを2回実施して、来場者を大いに喜ばせていた。

 また、沖縄振興金融公庫前の歩行者天国では、「Debute_でびゅー」の子ども達によるストリートダンスが実施され、黒山の人だかりができ、集まる人が多いせいか子どもたちの熱演にも拍車がかかっていた。

 17時からは、サタデーナイトステージと銘打って、YAB、BAGADABANDOなどの音楽グループのステージが八重山高校放送研究部の司会でおこなわれた。

 八重山高校軽音楽部、THE JESUS、Crezy Dailyなど、高校生の活躍には目を見張るものがあった。

 いつも設置される噴水場のそばの石西礁湖サンゴ礁基金も健在で、サンゴを心配する市民が訪れ、親子で塗り絵やクイズを楽しんでいた。

 6日は市民大パレードが新川小学校前から10時半スタートでボーイスカウト石垣第一団を先頭に実施される。集う団体は30近いもので、久々の大規模な団体が揃い、沿道に集まる市民に石垣島まつりの開催をアピールする。

 午後3時からはBIGINによる「うた日コンサート」がはじまる。大工哲弘、金城弘美、仲田かおりなど、地元の有名ミュージシャンが出るほか、石垣女声コーラスあかようらも加わり、会場を盛り上げる。
 最後は打ち上げ花火も予定され、コロナ禍の夜明けを感じさせるイベントになりそうな雲行きも・・・天候が唯一の心配なところか。

 3年間の自粛傾向を思えば、心配ご無用かも。初日でこの人込みが証明している。

(流杉一行)

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