最南端八重山の海開き 底地ビーチ盛り上がる

 3月19日、日本最南端八重山の海びらき2022が、石垣島川平の底地ビーチで開催され、多くの市民や観光客で会場は賑わっていた。

 午前7時15分から、海びらき祈願が川平の3人の神司によっておこなわれ、砂浜に寄せる波音とともに、神司の声がビーチに微かに響いて、見守る人らは真剣に神司の所作を見ていた。

 午前8時半からはじまったオープニングでは、フラダンス教室の「ハーラウ フラ カレイニキ」によるフラダンスが披露され、登場した幼い踊り手の演舞に会場は大いに盛り上がっていた。

  主催者挨拶では、八重山ビジターズビューロー中山義隆会長が挨拶に立ち、昨年の11月12月の時期に、観光需要が回復し、旅行意欲を堅調に感じることができたとして、新型コロナウイルス感染症の収束後の八重山観光復活・発展に、光が見えてきたと述べていた。

 中山会長は、観光復活に期待される中で八重山の夏のシーズン到来を告げる海びらきが開催できたことを心から感謝しているとして、集まった人々へ海びらきの演目を最後まで楽しんでほしいと述べていた。
 この後、川平小中学校の大屋優奈さん、仲本光くん、仲本かんなさん、宮澤彩さんによる海開き宣言が高らかに唱えられて、日本最南端の八重山の海びらきが発信された。

 オープニングテープカットが、ツル草で編まれた植物テープをつかって剪定ばさみでカットされたあと、大勢が海に向かい初泳ぎを楽しんだ。コロナ禍を配慮してゆっくりと海に入るよう促す主催者側の声もあり、子どもたちの大はしゃぎの声は、海上収穫祭がはじまってからようやく盛り上がりを見せていた。


 
 ビーチでは八重山高校郷土芸能部による演舞が繰り広げられ、砂の舞台ながらも見事な舞で聴衆を魅了していた。

 このあと花王株式会社からビオレUV 日焼け止めの贈呈式がおこなわれたほか、Tシャツデザインコンテストの表彰式も行われ、最優秀賞に輝いた阿部凪さんが登壇して表彰されていた。

 今回のミス八重山は、昨年のミス八重山の活動がコロナ禍から停滞気味だったことから、今年はその内2人、ミス南十字星の名嘉亜加音さんと、ミス星砂の杉本優美さんが継続することとなり、ミスサンゴの高嶺彩海さんは新たな目標へ向け卒業となった。


 
 このほか、八重山高校ダンス部「BaBe‘XX」(ベイベックス)や御当地アイドル「ジャスミン」による演目が披露され、最後はお笑いライブが実施され、竹富町観光大使のありんくりんが登場して、大爆笑で海びらきが締めくくられていた。

 (流杉一行)

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