4月7日は花まつりの前日。この日は、臨済宗妙心寺派桃林寺で、こども花まつりが午後3時から催された。
コロナ禍により、昨年同様に厳重なアルコール消毒と体温測定が行われて、密を避けるためにパレードも中止。
今回は般若心経に合わせて木魚を叩くことや、仏像に甘茶をかけること、仏陀に関する紙芝居を見ることが行われた。
コロナ禍以前は、保育園児を呼ぶなどして、大勢で催してきたが、コロナ禍でそれをせず、この日は参加経験のある5人の子ども達が参加。
馴れない木魚体験や、慎重に小さな柄杓で子どものお釈迦様の像に甘茶かけをするなどしていた。
この後は桃林寺の小林千寿子さんによる紙芝居が行われ、花まつりで釈迦様の子どもの像になぜ甘茶をかけるのか、あるいは山車がなぜ白い像なのかが、子ども達にもよく分かる話となっていた。
また、「小さな明かり」という紙芝居も行われ、仏陀がある国を訪問した時の逸話を披露。貧しい子どもが小さな明かりを持って、仏陀を迎える時に起こった奇跡の話を、子ども達は神妙に聞き入っていた。
紙芝居の後は、参加した子ども達へお菓子が振る舞われて、行儀良く花まつりに参加した子ども達はご褒美を手に、父兄と共に家路に就いていた。
1歳の時から参加している神津参慈くん(7)は、甘茶を仏像にかけた感想を聞くと「幸せを感じる」と応えていた。また、「仏陀はきっとやさしい人だったと思う」と、紙芝居で知った仏陀で得た感想も添えていた。
閉会後も、少年野球の練習帰りの3人も駆けつけて、甘茶をかけるなどして花まつりに参加。係員の指示に従って、野球帽を脱いで、子ども花まつりのカンムリを付け、慎重に甘茶をかけるなどしていた。
この日の子どもの参加者は8名。少ないながらも、心暖まる子ども花まつりとなっていた。
明日は、花まつり本番。午後2時から開催される予定。
(流杉一行)