7月29日午後2時からバンナ公園北口管理棟で、夏休み子供昆虫教室パート1「クワガタムシをふやしてみよう」が開催され、50人を越える親子ずれが集合した。
教室での授業は、バンナ公園世界の昆虫館の館長の山田守さんが、講師となり、サキシマヒラタクワガタの育て方を親子に教授して、上手な育て方で大きなクワガタにするコツを伝授していた。
この日集まったのは、虫が大好きな子供たちで、自分でクワガタを育てたいと意気込む熱心な様子が見てとれた。
子どもたちは山田さんから産卵させる飼育ケースの中の、底の木くずの敷き方や木を湿気で柔らかくする方法などを細かに教わっていた。
雌とゼリーを入れれば、あとは卵が幼虫になるのを待つだけ。1・2か月を日の当たらない涼しいところにおき、容器の底がかわきすぎないように、ときどき水をまくことを教わっていた。
山田さんは、大きく育てるには、1から2か月で産卵した木を取り出して、幼虫を取り出し、一匹づつ菌糸瓶に入れることを勧めていた。
菌糸瓶の中では、幼虫が中の菌糸である白い部分を食べて、その様子が見えるので観察が可能とのこと。3か月から5か月かけて、2本分食べつくせば(1本分を食べつくしたら、新しい菌糸瓶に入れる)、容器の中でさなぎになり、やがて羽化する。
羽化しても2か月ぐらいはそのままじっとしている。
その後、自分で出てきて、生活をする。餌を食べ、交尾をし、卵を産むとのこと。
山田さんは、飼育方法の説明の後、来場者にメスをひとりひとり配り、飼育セットに必要な木と土を650円で販売。
菌糸瓶が必要な人は、連絡をすれば一括して購入するので、送料が浮くよう配慮。実費分だけの負担になるとのこと。1瓶500円とのこと。
教室が終わると子供たちは、自分で山田さんにお礼言葉を、わざわざ告げに来るほどの喜びようで、これからクワガタ飼育への挑戦に心躍る様子が見て取れた。
(流杉一行)