5月3日午後4時から旧やしの実保育園で石垣市文庫連絡協議会主催の「ばがなつのおはなし会」が開催された。
毎年「子ども読書週間」(4月23日から5月12日)にあわせて実施してきた文庫連の「ばがなつのおはなし会」は、今年も手遊びやおはなし、大型絵本、エプロンシアター、わらべうたあそびなど、読み聞かせの魅力満載の演目を披露して、集まった子ども達を魅了していた。
この日のメインイベントは人形劇「だんごどっこいしょ」で、文庫連会長の潮平俊さんによる朗読で、主人公の「グズ」が、おばあさんのおつかいで行った先で「だんご」のおいしさを知り、帰りに「だんご」をおばあさんにつくってもらえるよう、始めて知った「だんご」の名前を忘れないように「だんご、だんご」と唱えながら戻るのだが、急いで帰る途中で近道をして小川を渡ったとき、「どっこいしょ」といってからは、「どっこいしょ」を唱えてだし、おばあさんに「どっこいしょ」をつくってほしいといって困らせる話。
最後は、怒ったおばあさんにポカリと叩かれて、頭にコブができ、おばあさんにだんごみたいだねと言われて、グズはようやく思い出して、つくってほしいのはダンゴだったことをおばあさんに伝えて、ようやくダンゴが食べられたお話。子ども達は、人形の動きに注視しながら、話の中に入っていき、真剣に聞き入っていた。
この日、3人の子どもを連れて参加した多宇円香さんは、
「生のおばあちゃんたちの声で想像を膨らませて話をたのしむ機会はなかなかないので、子どもには貴重な体験になると思い参加しました。 家で絵本を読むのと違って、おばあちゃんたちのプロの読み慣れた声で、温かみのあるすばらしい時間を過ごさせていただきました。」
と、参加できたことを喜んでいた。
(流杉一行)