3月4日、中山義隆石垣市長の任期満了にともなう石垣市長選挙がスタートした。
午前8時に選挙管理委員会からの候補者登録を終えた、中山義隆、宮良操、砂川利勝の3候補者が選挙事務所前で出発式を挙行。
大勢の支援者に囲まれて、意気込みを語り、一週間にのぼる選挙戦に突入。各自が市長に当選した暁に実行を約束する政策を、多くの有権者に訴える日々を過ごして、現職は現行の流れの維持、2人の新人は新たな変革を訴えて、石垣島をひた走りに駆け抜け、自身への投票をアピールする。
中山氏は出発式の冒頭、「国政と連携する中で子育て支援も充実してきましたし、待機児童も減少してきました。これからもお母さん、お父さんたちが安心して、仕事が出来る環境をつくってまいります。島をつくってきた先輩達が安心して老後を迎えられるように、介護・福祉も充実していきたい。」と集会に集まった人々の顔ぶれを意識して、福祉分野に関して触れてたのが、滑り出しだった。
宮良氏は「魅力ある石垣島が大きな歴史の転換点にあります」と、開口一番にこれまでの流れとは違う大きなうねりに入っていこうとする島の事態を述べ、これでいいのか。このままでは、市民が置いていかれる。市民の手に政治を取り戻そうと、集まった市民に市政をとりもどそうと、訴えていた。
砂川氏は「懸案の自衛隊基地の平得大俣案の白紙撤回、新庁舎の身の丈にあった見直し、均衡ある島の発展の3本柱を訴え、対話ですすめる政治を主張」して、今こそ新たな石垣をつくっていこうと呼びかけた。
セットで市議会議会議員の補欠選挙(定員2名)も実施される。花谷史郎、米盛初恵、黒島孫昇が立候補。
市長選の受付順は、宮良操、中山義隆、砂川利勝の順で、市議選は花谷史郎、米盛初恵、黒島孫昇となった。
立候補者が揃うことが通常の選挙に比べ、かなり遅れた不思議な市長選挙ともいえるが、告示日を迎えて、そのゴタゴタも遙か昔のようになり、モードは名前の連呼の日々が続く熱い時期に入ったことになる。
(流杉一行)