7頭イノシシ駆除 狩猟解禁で共猟

 沖縄県猟友会石垣地区(石垣克治地区長)は、平成29年度最初の共猟(猟友会員が共同で狩猟すること)が開催され、かつまた有害鳥獣駆除も兼ねての猟ともなり、集合場所の伊原間漁港には、40人を超える猟友会会員が集結。

 今季より県猟友会石垣地区の事務局長を任されることとなった平良さつきさんが司会となり、共猟の出発式が行われた。

 法令遵守を呼ぶ駆ける石垣地区長の挨拶のあと、来賓として八重山警察署生活安全課の担当と県農林水産部八重山農林水産振興センター担当の金城新氏が、安全な猟と法令遵守をお願いしていた。

 4名の新たに猟友会に入った新人の自己紹介の後、さっそくハンター33人がイノシシ駆除で山に入り、罠免許の会員が射止めたイノシシの処理をする炊事・肉捌き班を形成。

 この日は、伊原間集落北のハンナ岳周辺一帯に多数生息して、そこから周囲の畑に被害を出しているイノシシ駆除に、参加したハンターは密に無線で連絡を取りながら、共同で移動しつつ、イノシシを追い込み、捕獲。

この日は、95キロクラスの大物イノシシを含む5頭が駆除された。なお終了間際にも2頭が捕獲され、計7頭が駆除。若干、猟友が引き上げてくるタイミングで滑り込みで数頭が捕獲された模様。

 今回1頭を駆除した猟銃の狩猟歴30年の大嵩孝成(75)さんは、以前は罠が中心でスリルがある猟銃の方に切り替えたという。「毎年、何頭とれるかは、まったくわからない」と、狩猟の難しさを述べていた。

 この日は、西表から3人の猟友も参加して、駆除に加わり、親交を温めた。西表島でも石垣からの加勢の下に猟を実施しており、互いに協力し合う関係が昔からある模様。

(流杉一行)

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