星空ウエディングのサプライズ企画大成功

 8月11日、石垣市川平の海岸で、明日の星空イベントで星空ウエディングに出る予定のカップルにサプライズ企画を実施。海岸は二人の門出を祝福する拍手で盛り上がった。

 祝福されたカップルは、10日に入籍届けをした台湾出身のイェ・チュエンスーさんと竹富島出身の高那華海さん。この日、ウエディング用の記念写真をとることだけを知らされて、海に正装で現れた二人に、その到着前に、八重山商工高校の商業科観光コースの20人や石垣市商工会のメンバーおよび、星空ウエディング担当者が、撮影現場となる海岸でビーチクリーンを実施。ペットボトル・缶や瓶、漁具など、漂着ゴミを拾い上げて、撮影に耐える光景を目指す以上に、二人の門出を祝う想いと海をきれいにすることで、サンゴの白化が問題になる海へ、何かしたいという想いも込め清掃。かくして、着飾った二人が現れる場所に整列して、突如拍手で歓迎して、二人を驚かせた。

「思いがけないサプライズ企画にびっくりしました。」高那さんは、明日もフォローしてくれる高校生らの歓迎の拍手に、頼もしさを感じ、気持ちを強くした模様。このあと、指輪をはめて愛を誓うシーンをやってもらい、これは明日の本番に向け、ちょっとしたリハにもなっていた。企画側からのネックレスのサプライズプレゼントもあり、集まった高校生に女子が多いのも影響して、海岸は大いに盛り上がった。

 記念撮影の後は、二人は撮影に入って、高校生らはフォト・ウエディングの現場を垣間見ることに。

 今回、南の島の星祭りで星空ウエディングを任された「ステラマリッジチーム」がこのフォト・ウエディングを実施。日頃からブライダルを手がける6業者でなるチームだが、最近ブライダル産業界では、美しいロケーションでカップルが記念撮影をして、結婚披露宴でその写真や動画を見せる形のメニューが流行り始めているという。新たな動きだが、美しい場所に八重山はうってつけの美しい海がある八重山であれば、商売っ気よりも、島人が企画して思い出深いものに仕上げる取り組みを、このチームは取り組んでいる。島で生まれたもの達だからできる温かいものを目指すという。

 この日、参加した高校生の一人、八重山商工高校商業科2年の仲宗根星来(せいら)さん(17)は「花嫁がきれいだと思った。自分も将来こんなにしたいと思った。観光客を迎えるには、八重山の海をきれいにすることが、非常に大事だと思った」と感想を述べていた。

 今回は「育む」をテーマに取り組む「ステラマリッジチーム」の星空ウエディング。二人の愛を育み、失われつつあるサンゴを何とかしたい想いから行動に出て海を育む気持ちを持つこと、そして次世代の観光人材も育むものにと、気持ちのこもった星空ウエディングは明日がいよいよ本番。

(流杉一行)

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