長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念鐘打ち式

 8月9日は長崎に原子力爆弾が落とされた日。日本最南端の拠点都市石垣市では、新栄公園にある世界平和の鐘で、犠牲となった御霊への慰霊の想いを込めて鐘打式がおこなわれた。会場では40人を越す参加者が、長崎の慰霊祭と同様に原爆が炸裂した午前11時2分に合わせて1分間の黙祷を実施。サイレンが鳴り響く中、犠牲者に哀悼の誠を尽くしていた。

 会は冒頭、川門孝子世界平和沖縄支部長が挨拶に立ち、「74年前の8月9日午前11時2分、7万4000人余りの尊い命が瞬にして奪われました。」と、昨年訪れた長崎の原爆公園を視察した話を紹介。今も残る爪痕からその破壊力の激しさを述べ、戦争の悲惨さを実感して、今ある当たり前に感じる平和が過去の悲惨な戦争の上にあることを忘れること無く、平和の大切さを後世に伝えていくことが、当会の理念であることを強く感じたとのべていた。

 この後、漢那副市長が中山市長が、長崎の慰霊式典会場で二人の平和大使とともに千羽鶴を捧げていることを報告し、市長のメッセージを代読していた。

 このあと、参加者は世界平和の鐘を打ち鳴らして、恒久平和を誓っていた。

(流杉一行)

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