伊波氏に凱歌 3050票差 参議院選挙

2022年7月10日投開票の第26回参議院選挙の最終投票率52・16%と前回を上回る結果となった。

 沖縄地区では、NHK党山本けい、参政党河野さだふみ、幸福実現党金城タツローなどの諸派が林立する中、現職の伊波洋一と自民公明が公認の古謝げんた2人の実質的な一騎打ちとなり、両者接戦の末、イハ洋一が古謝げんたを3050差をつけて当選。

 伊波氏は27万4174票を獲得。古謝氏は27万1164票と、大接戦となった。

 石垣市区では、伊波氏7338に古謝氏8351と、1000票以上の差で古謝氏がリード。また竹富町でも伊波氏726票、古謝氏998票で、古謝氏が270票差で古謝氏が得票を伸ばしている。与那国でも伊波氏230票に対し、古謝氏512票と、八重山3市町はいずれも古謝氏がリード。ただ、沖縄本島における本土から基地押し付けからの反発が基本にある事情が、伊波氏を押し上げて、辛くも当選を獲得した。

 一方、八重山では基地問題との距離感がはっきりしており、沖縄本島での日々の轟音に晒される実態とは一線を画しており、古謝氏に票が多く集まっている。
 八重山には、沖縄本島とは違う空気が見られる模様。

(流杉一行)

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