八重山では、6月下旬からパインアップルの代表的品種の「ハワイ種」の収穫が本格的に始まっている。
JAゆらてぃく市場では、ハワイ種がジュワリーという名で販売されている。八重山郵便局では、ゆうパック友の会による贈答用パインの受け付けが行われており、川原でも川原婦人パイン部会の販売所で受け付けが行われている。ハワイ種が目当てのパインの販売熱が盛り上がっている。
このほか島の随所で、パインの販売がおこなわれており、農家は各地に無人販売所を設置して、送付に向かない完熟のパインを安く販売。この7月の八重山のパインの旨さを知る人には、特別な期間でもある。
かつてハワイ種は7月が美味とされ、8月には酸味が強くなると考えられてきた。しかし、なんと温暖化で6月下旬から7月中旬においしい期間が移行している。贈る人は、時期を早めて送る方がいい。でないと、7月下旬のものを送ると、もしかすると酸っぱいパインを送ることになるかもしれないから。
贈られる側は、贈ってくれた人へ、酸っぱかったというわけがない。そうすると、贈る側は気が付かないことになる。知らないうちに八重山パインの評判を落とすことになる。
かくいう記者が、パインの目利きが得意かというと、実はNO。パインを見て、熟しているか否かを見分けるのは難しいのだ。まず、色づけば熟していると考えるが、色が変化していなくとも、熟しているものがある。緑熟といわれるものだ。
緑色でどうして、熟していると判断できるか。そこが見極めのテクニックを持つ人と持たない人の差が存在する。数食べて、判断基準を見つけ出すしか方法はないと記者は諦めている。ただ、7月中旬を過ぎたら、ハワイ種は、期待できないと考えるだけ。何も技はない。
パインの目利きの実力をつけるには、実際は食べて確認するだけだろう・・・。
そこを学べる期間も7月中であり、八重山の7月はパイン賞味月間と名付けてよいかも。
(流杉一行)